ビジネスパーソンは、業務に関する専門知識だけでなく他のさまざまな知識も身に付ける必要があります。
その代表が会計についてです。
概要
会計を勉強する前に、まずは「会計」という言葉について知る必要があります。似た言葉として「財務」がありますが、それとはまったく別のものです。
会計とは、入出金の記録や計算、管理などを行うことを指します。決算書などを作成し公表することもこちらの範囲です。一方で、銀行とやり取りして資金繰りを行うなどは財務の領分になります。
会社はお金を稼ぐために存在しています。そのため、そのお金の動きが分からなければ一流のビジネスパーソンにはなれません。知識を養えば、具体的には以下のようなメリットが得られます。
企業の末端にいるほど、「自分の仕事がどのような貢献をしているのか」ということが分からないものです。会計を学んでお金の動きを知ることで、自分がそのどこに関わっているのかが理解できるようになります。
お金の流れや滞り具合から、「会社がどのようなビジネスをしているのか」「どこが強みなのか」「どこがボトルネックになっているのか」ということが分かります。
これらは業務改善を提案する時、転職する時、独立した時など、さまざまな場面で利用できる情報です。
管理職など社内で上の立場になるほど、個人ではなくチームとしての成果が求められるようになります。そこで必要なことは、全体を把握すること。まさに会計の知識が役に立つというわけです。
一口に会計と言っても、その内容は多岐に渡ります。「あれもこれも」と手を付けて中途半端になるよりも、以下のような項目を重点的に勉強すると良いでしょう。
会計に関するテキストを読む、講座を受けるなど、どのような現場であっても会計に関する専門用語が飛び交うことになります。
財務諸表には、企業の経営状態が数値という形で如実に表現されています。企業分析をするならかならず抑えておきたいところです。
単に「この時期は赤字だ」ということが分かっても、「だから何?」としか感じなければ意味がありません。数字の意味を深く考察できるよう、理解を深めておく必要があります。
上記2つは特に念入りに勉強しましょう。一方で、会計基準や簿記についてはそこまで力を入れる必要がありません。
前者はグローバル企業など基準がコロコロと変わるような環境でなければ意味がありませんし、後者は決算書を「作る」側の技術であり、その仕事に就いていなければ二の次になるためです。
そもそも会社はお金を得るために存在しています。そのため、会計の知識はどのようなビジネスパーソンでも身に付けておくべきスキルです。
「まったく勉強したことがない」という方は、まずは吸収力を上げるために用語を覚えることから始めましょう。