できるビジネスパーソンは人脈が豊富です。
そのことを受けて、人脈作りに走る方はたくさんいますが、そのほとんどは上手くいっていません。
これらの違いは、そもそもコネクションを作る意義を履き違えていることが原因です。
「できる人材になろう!」と思っている意識高い系ビジネスパーソンの方は、よく異業種の交流会に参加しています。
これは、自分の業界以外の人たちが集まって、名刺交換など盛んな交流を行うものです。なかには、「100人と名刺交換した」と得意げに語る方も少なくありません。
しかし、「知り合った相手とどれぐらいの関係が続いたのか」と訊くと、閉口してしまうことがほとんど。ほぼ全員が、その後特に何か有意義なことをするまでもなく、関係が消滅してしまっているためです。
けっして、異業種交流会そのものに価値がないというわけではありません。しかし、参加する意義を心得ていなければ、ただの浪費になってしまうことは間違いありません。
彼らの失敗の原因は、知り合った相手に自身の価値を提供できなかったからです。「あれをやってくれ、これをやってくれ」とお願いばかりすることが許されるのは学生までです。ビジネスというシビアな場では、関係を築くのに値する人間である必要があります。
ここで考えるべきことは、「相手に何をしてあげられるだろうか?」ということ。
人脈を作ろうとしている意識高い系のビジネスパーソンは、ほとんどが「この人は何の役に立つだろう」と考えています。しかし、これはプロセスが逆です。自分から何かベネフィットを与えなければ、相手の心を動かすことはできません。
もし、誰にたいしても「何もしてあげられなさそうだ」と感じるのなら、それは実力不足です。自分の周囲のことを気遣うよりも、まずは自分自身の研鑽に努めるべきでしょう。
ここで、一流のビジネスパーソンがどのように人脈を築いているかをご紹介します。彼らが行っていることはとてもシンプル。上述したように自身の研鑽に励むことと、隣人との関係構築に努めることだけです。
基本的に、異業種交流会などのイベントには一切参加しません。そこで築ける関係のほとんどが上っ面だけのものだということを知っているからです。
もしくは、彼らは人脈作りのための行動を一切していないとも言い換えられます。単に、その人が能力的にも人間的にも魅力的だからさまざまな人が集まり、またその人自身日々のつながりを大切にしているから関係が途切れずにいるというわけです。
「できるビジネスパーソンになるために、コネを作らなければ」と思っている意識高い系の方。今まで成果を上げられていないのなら、その努力が本当に正しいか一歩立ち止まって考えてみましょう。
考えるべきことは2つ、「自分は豊富な人脈を持つのに値する人物か?」「今築いている関係は疎かにして良いのか」ということです。