管理職に必要なスキル4つ。【数字力編】

ビジネスにおいて、物事の判断は客観的である必要があります。

特に管理職など上の立場になるほど、その重要性は増します。

その取っ掛かりとして、最初に養うべき能力が数字力です。

数字力を鍛えることでできるようになる3つの例

数字力とは、その名前の通り数を正しく読み取り、活用する能力のことを指します。これは単に四則演算や関数が扱えるというエンジニア的な能力ではありません。管理職クラスになると、以下のようにもっと深い分析を要するようになります。

物事にたいして適切な損得勘定が行える

2つの数値を見て「どちらが大きいか」ということは誰でも計算できることです。しかし、「この人材を昇進させるべきか否か」ということについて、よりお得なほうを選ぶことは困難でしょう。ここで「何となく」で決めていては管理職失格です。

大切なことは定量的な評価です。「昇進させた場合」「させなかった場合」の2つのパターンについて、メリットとデメリットを洗い出します。そして2つの数値に落とし込んで「どちらが大きいか」と見比べることが重要です。

目に見えない潜在需要を察知できる

上辺だけの数に騙されるようでは、数字力があるとは言えません。これは特に株式投資をしたことがあるとイメージが付きやすいかもしれません。不規則に上下する株価チャートの中にも、ある規則性が見られます。

そのような一種のパターンを見抜き、またMACDやボリンジャーバンドなどの分析をすることで1つの決断を下せる方こそ、真に数字力があると言えます。このような能力がある方はビジネスの場でも的確に行動できるはずです。

他社営業マンのセールストークに騙されない

「この商品は良いんですよ」と言われた時に、「そうなのか」と鵜呑みにするようでは管理職になれません。「どこかどう良いのか」「どれだけの優位性があるのか」などを具体的な数値を見てようやく納得できる方こそ求められています。

また、上記の項目にもありますが、上辺だけの数に騙されてはいけません。「数字は客観的なもの」とはよく言いますが、表やグラフなどは意外と作成者の思惑が込められていることがあります。それらを見抜くことも数字力の要素のうち1つです。

日々の生活の中で論理性と具体性を身に付ける

店主は店のクオリティーを表す「数値を適切に把握・利用する」とは言いますが、結局のところは「物事を論理的かつ具体的に考えること」とほとんど変わりありません。後は数学にたいして嫌悪感を抱かない程度の違いしかないでしょう。

このように考えると、無理に統計学の本などを読まなくても十分に習得できることが分かります。方法は「曖昧さをなくす」といたってシンプルです。

たとえば、「今日の夕食は値段が高い」と思った時、それを数字に落とし込んでみます。「本当に高いのか?」「いつもは平均いくら?」「中央値は?」などです。この繰り返しで物事をより論理的に、具体的に見られるようになります。

管理職の方、もしくはなる予定の方は数字力を養いましょう。これは物事を客観的に考える力になります。無理に統計学の本などを読まなくても、日々の生活の中で十分鍛えられるはずです。

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