管理職には人間力が必要だと言われます。
しかし、実際には「どういうこと?」と明確なイメージを抱けない方がたくさんいます。
概要
人間力については場所によってさまざまな表現があります。
たとえば、「人としての総合的な魅力」「人として本質的な部分の力」などがあります。
少なくとも、技術力やコミュニケーション能力などの限定的なものではなく、もっとマクロなものであることが想像できるはずです。
人間力という単語は少々抽象的です。そこで、全体を構成する要素を1つずつ見てみましょう。
以下はあくまでもほんの一部ですが、よく「仕事をする上で大切だ」とされる能力が見られるようになります。
・基礎学力
・論理的思考力
・技術力
・想像力
・コミュニケーション力
・リーダーシップ
・道徳性
・積極性
・忍耐力
結局のところ、「人間力がある」ということは「さまざまな能力が高い」ということになります。
ただし、けっして「全て」ということではない点に注意です。
そのようなパーフェクトヒューマンを求めることは不毛なことです。ある程度高く、それだけの努力をすることが大切だということです。
人間力はあまりに漠然としているため、「どのように鍛えれば良いのか分からない」という方がたくさんいます。実際にありとあらゆるスキルを指す言葉ですから、分かっていても難しいものです。
そこで、まずは「Win-Win」という1つの考えを持ってみましょう。これには2つの理由があり、1つは「人間力」と聞いて多くの方が帰結するから、そしてもう1つが実践することでさまざまなスキルが磨かれるからです。
本当に良いコミュニケーションとは、自分も相手も幸せになれるものです。これは仕事においても同じこと。顧客を起点に、社内も含めた利害関係者全てが満足できるように気を配ることが大切です。
言葉にすると簡単ですが、実践するにはかなり難しいことです。これができるだけで、管理職としては相当な実力があると言えるはずです。
お互いが満足するやり取りをするためには、あらゆる能力が必要となります。飛び込み営業を例に考えると、相手の課題を見抜く洞察力、自社の商品を使って適切なソリューションを組み立てる論理性、そしてそれを伝えるコミュニケーション能力など。
もちろんこれはほんの一部、管理職になるとさらに膨大なスキルが必要となるはずです。
人間力とは人が持つありとあらゆるスキルを包括した表現だと考えられます。身に付けることはとても難しいでしょう。しかし、Win-Winという考えに基づいて行動を変えていくことで、管理職に相応しい能力が身に付くことでしょう。