部下の仕事に対するモチベーションの低さが気になっている管理職の方はいませんか?
ひとたび部下のモチベーションが下がってしまえば取り戻すのは、なかなか難しいものです。そうなる前にやる気が低下する要因を把握し、対策法を実践しましょう。
今回は、部下のモチベーションが上がらない5つの原因と対策法を紹介します。
概要
連続してミスをしてしまったり、周りからなかなか評価されなかったりすると人は仕事から逃げたくなるものです。そういう気持ちが芽生えてしまうと、作業効率が落ちてモチベーションの低下に繋がります。
部下の興味を惹きそうな仕事を振ってあげたり、ちょっとしたことでも褒めてあげたりすることを意識してください。褒められて嫌な思いをする人はいませんし、常に上司が味方についてくれているという安心感を与えることができます。
明確な目標設定がないまま長時間仕事に取り組むと、人はやっていることに虚しさを感じるものです。またゴールを目指すための動機がないと、ゴールを向かうことすら興味が無くなっていきますので気を付けてください。
一週間や一カ月単位で具体的な目標を設定することが望ましいです。また実務に携わる末端の人にまで目標を共有することが大切です。常に共有できる場所に目標を掲示してはいかがでしょうか。
人間には、大多数の人よりも優れていると考えてしまう心理があります。これは自信過剰バイアスと呼ばれており、このために高すぎる目標を設定してしまいがちです。そうなると期限になってもゴールが見えず、諦めの気持ちが心に巣食ってしまいます。
目標の設定自体はとても難しい行為です。高すぎると部下に諦めが生じ、低すぎると部下は手を抜き始めます。部下が目標を達成することに、魅力と可能性を感じてもらうことが大切です。上司を喜ばせるための目標ではなく、自分たちが本当に達成したいと思える目標を設定してください。
苦手なことや嫌なことを後回しにする傾向があります。先延ばしをする癖が付いてしまった人は、行動を始めるのに一番良いタイミングを失ってしまうのです。結果、部下たちは行動することが億劫になってしまいます。
仕事を先延ばしにする人は苦手な仕事を後回しにして、仕事が溜まってしまっている傾向があります。上司から仕事の優先順位を定めたり、期限を小分けに設定したりすることが効果的です。
周りがモチベーションの低い人ばかりだと、やる気に溢れた新入社員が入ったとしてもモチベーションの上げ方が分からなくなります。
一人ひとりに意識を持ってコミュニケーションを取っていきましょう。部下が最近どのようなものに興味をもっているのか、何か困ったことがないかなどを気に掛けてあげることもマネージャーの仕事です。
以上が部下のモチベーションが下がる原因と対策法です。
上司として部下のモチベーションを上げるためには、まず自身が部下に信頼される必要があります。コミュニケーションの頻度が極端に偏ることなく、誰に対しても真摯な態度を貫くことが大切です。
部下にとって安心して働ける職場環境を作っていきましょう。