ディスプレイはパソコンで作業する時にとても大切な要素。
場合によっては、キーボードやマウス、CPUなど他のパーツよりも生産性に関わるかもしれません。
まだ1枚の画面で作業している方は、マルチディスプレイにチャレンジしてみましょう。
アメリカの新聞ニューヨークタイムズによると、ディスプレイの数を1枚から2枚に増やすことで生産性が2~3割ほどアップするそうです。
シングルの場合、ウィンドウを重ねたり最小化したりしてスペースをやりくりしなければなりません。しかし、マルチにすればその必要がなく、1度に大量の情報を見られるようになります。
「最小化をクリックしようとしたら間違えて終了をクリックしてしまった」などのうっかりがなくなることもプラスです。
多彩な情報を並行して扱う株式投資やFX、大迫力の映像を楽しみたいゲーマーなどは、時には何枚ものモニターをつなげて使うことがあります。しかし、一般的な使い方をするぐらいなら、あまりに多過ぎると持て余してしまうでしょう。
そもそもデスクのスペースにはかぎりがありますし、ディスプレイやそれを接続するコード、適切な位置に配置する台やアームなどはけっして安い買い物ではありません。コストと利便性の双方を考えると、最初は2枚で始めることがおすすめです。
単にモニターを増やしただけでは生産性の向上は見込めません。2つに分ける意味を理解して使いこなしてこそ意味があります。
もっともオーソドックスな使い方は、正面に置いたモニターで通常の作業を行い、左右どちらかに置いたモニターでブラウザやpdfなどの資料を確認するという方法です。
この時、資料確認用の画面を縦に配置すると、見られる文章の範囲が増えておすすめです。ただし、その場合は縦置きに対応したディスプレイを使い、パソコン内でも設定を変える必要があります。詳しくは「ディスプレイ 縦 配置」などで検索してみましょう。
上記の使い方はもっともオーソドックスな方法ですが、使いやすい配置というものは人それぞれです。真正面に画面の境目を置く人もいれば、上にディスプレイを重ねる人もいます。
決まった正解はないため、試行錯誤して自分がもっとも使いやすい配置を見付けましょう。
デュアルディスプレイにしたら生産性が下がったというケースがあります。それは、動画サイトやSNSなど、作業に不要なものを画面に映していた場合です。
特に導入し立ての時は、必要がなくても「何か置こう」と思って余計なウィンドウを増やしてしまいがちです。無理にスペースを使い切る必要はないため、この点だけは気を付けましょう。
パソコンのディスプレイを2枚にすることで、生産性がアップします。日々の業務で画面が狭くイライラしていた方は、ぜひとも導入してみましょう。