運動不足は現代のビジネスパーソンにとって大きな問題です。特にデスクワークが多い方は、高血圧や肥満などの生活習慣病に陥りがちです。
しかし、残業続きで「ジョギングなんてしている暇はない」という方も多いはず。そのような方でも簡単にできるトレーニング法が「タバタ式」と呼ばれるものです。
概要
タバタ式トレーニングは立命館大学の田畑泉教授が考案しました。その内容は至ってシンプルで、20秒の運動と10秒の休憩を1セットとして、合計8セット行うというものです。
時間にして合計で4分ですから、どんなに忙しいビジネスパーソンでもすきま時間を利用して行えます。
ただし、この20秒のトレーニングは「高強度」と呼ばれ、50秒で疲労困憊になるようなハードな内容を行う必要があります。アスリートの中でも取り入れている方は多く、「地獄の4分間」と称することもあるようです。
その分だけ効果はかなり高く、なんと通常のエクササイズ1時間に相当すると言われています。逆に、4分間以上のトレーニングは身体の負担になるばかりであまり効果は期待できません。
タバタ式とはあくまで上記のような方針を指すもので、具体的なやり方は各人によります。動画サイトなどではこの考えを取り入れたトレーニング方法が紹介されているため、参考にしてみると良いかもしれません。
ビジネスパーソンにおすすめの、もっとも単純な方法は全力疾走です。つまり、「20秒全力走り、10秒休む」を8セット行います。
運動不足解消のためにも、本来なら有酸素運動のほうがベターです。しかし「単に身体を動かしたい!」というだけなら腕立て伏せやスクワットなどの無酸素運動でもOKです。
タバタ式たった4分でできるトレーニング法ですが、身体にかなり負担が掛かります。「ちょっと身体を動かすだけだから」と油断すると思わぬ故障をしてしまうかもしれません。
そのため、普通のスポーツをする時のような配慮は必須です。主に、以下のようなことを注意してみましょう。
風邪を引いている、身体を痛めている時などは控えましょう。また、心臓などに持病を持っている方は、あらかじめ医師に相談してから行いましょう。
特に運動不足の方は、急に激しい動きをすると怪我をする恐れがあります。準備運動を欠かさず行い、終わったらストレッチやアイシングなどを行いましょう。
また、最初は4分間やり切れなくても問題ありません。身体を第一に考えて、少しずつ強度を上げるようにしましょう。
タバタ式トレーニングは忙しいビジネスパーソンにぴったりの運動です。たった4分間身体を動かすだけで、1時間に相当する効果が得られます。ただし、それだけ身体に負担が掛かるものですから、「短時間だから」と言って油断しないようにしましょう。