人なら誰しも癖を持っているものです。
人付き合いをする上で他人の多少の癖ぐらいは容認するところです。
しかし、ビジネスパーソンとして活躍したいなら、良くない癖はしっかりと直しましょう。
特に、普段何気なく言ってしまいがちな口癖は、成長を大きく妨げてしまっているかもしれません。
「でも」「だって」は子どもが叱られた時によく口にする言い訳の言葉です。しかし、意外と大人になっても無意識のうちに口走ってしまう方がいます。そのような方は今すぐにでも改善に努めましょう。
ビジネスにおいて、失態があったらまずお詫びをすることは当然です。そこで言い訳をしてしまうのは社会人として失格だと言っても良いでしょう。
「でも」「だって」を無意識でも言ってしまう方は、お詫びよりも先に保身を考えてしまう嫌いがあります。それでは自分を省みることができず成長などできませんし、具体的な言い訳までしなくても印象は最悪です。
体育会系の会社に入れば、「何か言われたらまず『はい、分かりました』と言え!」などと教わることがあるかもしれません。しかし、この口癖を定着させてしまえば、その会社でしかやっていけない人材になってしまいます。
何でもかんでもイエスで答えてしまう方は、自分で考えるということができなくなってしまいます。その結果、指示に沿ったことしかできなくなる他、必要以上にタスクを抱え込んで潰れてしまう恐れがあります。
たしかに「イエス」と応えることは日本の企業において基本ですし、相手から「はい、分かりました」と答えられれば気持ちは良いものです。
しかし、時にはワンテンポ待つことも大切です。この口癖の強制は、ただの会社の歯車としてビジネス人生を終えないようにするための秘訣でもあります。
「働いているなら誰しも忙しくて当たり前」という常識を捨てましょう。忙しくて首が回っていない方ほど、仕事の仕方が下手かもしれません。まずは、次のようなことが本当にできているのか確認してみましょう。
・作業は効率的に行えているか?
・スケジュールを組んで、そのとおりに動けているか?
・過剰にタスクを抱えていないか?
・体調は良好か?
これらができずに時間が圧迫されている方は、忙しいのではなく、単に仕事の仕方が下手なだけです。作業の手順やスケジュールを見直す、タスクを他の人に割り振る、しっかり食べて栄養を摂るなど、できることはたくさんあります。
「忙しい」とゴネる前に、まずは上記を改善して時間を圧縮しましょう。できることをすべてやって、それでも「忙しい」と嘆いている方は、全体のほんの一握りです。
上で挙げたような口癖は、ふとした時に呟いてしまいがちです。しかし、どれもビジネスパーソンとしての能力のなさを露呈するものばかり。「もしかしたら、言ってるかも」と思ったら、すぐにでも改めましょう。