女性のライフワークバランス

出産や育児などから、女性はライフワークバランスを取ることが難しいと言われています。

これは生活と仕事を両立させることを指す言葉です。

しかし、日本では響きの良い言葉だけが独り歩きしており、然るべき体制が整っていないことが現状です。

望むライフワークバランスを実現できている女性は少ない

ある化粧品会社の調査によると、働く女性のライフワークバランスの実現度は6割近くだと言われています。

特に忙しい時期である30~40台は「できていない」という回答が多く、「今よりスキルアップしたい」「専業主婦になりたい」など現状に満足していない方がたくさんいます。

ライフワークバランスの実現は会社によるところが大きい

SAYA160312370I9A3675_TP_V日本における「メンバーシップ型雇用」と呼ばれる形態は、ライフワークバランスが取りにくいと言われています。これは「会社に合わせて人を育てる」という企業ありきの考え方が原因です。社員は皆平等で、全員が満遍なくスキルを身に付ける必要があります。

しかし、興味がないことも学ばなければいけませんし、場合によっては私生活を犠牲にしてでも勉強しなければならないことがあります。会社ありきの考えのため、転勤など理不尽な命令にも従って当然とされています。

転職しようにも、他所の人材は「会社に合っていない」という理由で給与ががくっと落ちてしまうことがあります。それぞれの企業に合った仕事をまた覚え直さなければならないため、ますますライフワークバランスが崩れてしまうでしょう。

海外の「ジョブ型雇用」に期待

海外の雇用形態は日本のものと違います。「業務に合わせて人を雇う」という仕事ありきの考え方をしています。そのため、社員は各自特化したスキルを持っており、興味がないことを学ぶ必要がほとんどありません。

転職の時にも、「然るべきスキルを持っているから」という理由から給与面でほとんど不利になりません。このように、ジョブ型雇用は会社に縛られることなく自由に働けることから、ライフワークバランスがとても取りやすい雇用形態です。

自力でケアするために仕事の質を高めるところから始める

ライフワークバランスを取るためには、ジョブ型雇用を採用している会社に入ることがベストです。しかし、今の日本ではまだ浸透していない考え方のため、実現は難しいかもしれません。

そのため、従来の雇用形態のまま上手にバランスを取っていく必要があります。大切なことは仕事の質を高めること。これは、ライフワークバランスが乱れるもっとも大きな理由が残業だからです。

ライフワークバランスを取ることは、現在の日本ではとても難しいことです。しかし、実はできるビジネスウーマンは上手に両立できています。それは残業をせず、定時通りに帰れるよう仕事を進めているためです。

海外で主流になっているジョブ型雇用を採用している会社を探すこともアリですが、それと同時に自分の仕事の質を高める努力もしてみましょう。これはライフワークバランスを取ることと同時に、実力主義の中で生き残るためにも有効です。

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