仕事には精神力が必要です。イライラしている時などでも、けっして感情に走らず、冷静に業務を進めなければなりません。しかし、本当にそれを実行できている方はごく少数。
そこで、マインドフルネスの考えを取り入れてみましょう。これはグーグルでも取り入れており、有用性が実証されているメンタルトレーニングメソッドです。
概要
グーグルが考案したマインドフルネス・プログラム「The Search Inside Yourself Leadership Institute」は、現在社外にも提供されています。同プログラムでは、以下の5つの思考を練習するように指導されます。
ストレスが極限に達し、感情的な行動を取る前に止まります。
深呼吸をし、頭を落ち着かせます。
自分を客観視し、気付きを得ます。「今、とてもイライラしている」「身体の様子は」「心の状態は」などです。
自分の行いを内省します。「抱いている感情、取ろうとしていた行動は適切だったか?」「何が原因だったのか?」などです。
自分ができる最善の反応を検討します。
グーグルの「The Search Inside Yourself Leadership Institute」プログラムは、マインドフルネスをより実践しやすいようシステム化したものです。もっと全般的に言うと、マインドフルネスとは「今の一瞬に全力を傾けること」とされています。
これにより、精神の安定を得る以外にも、次のようなビジネス上の効果が得られると言われています。
過去の常識を意識から取り去ることで想像力が豊かになり、新たな情報を受け取りやすく、また新たなアイデアを生み出しやすくなります。
先のことを心配することがなくなり、1つずつの工程に全力を注げるようになります。結局は結果も相応のものになるでしょう。
ビジネスパーソンには必須のメンタルトレーニングになるであろうマインドフルネス。もっとも簡単に実践する方法は瞑想です。ここで大切なことは、けっして宗教的な意味合いを持たないということ。
確かに、マインドフルネス自体がもともと仏教の教えに基づいたもので、悟りを開くために重要なものだとされています。しかし、瞑想という手段を取るのは何も仏教だけではなく、ビジネスツールとして使っても問題はありません。
そのため、誰でも行えますし、小難しいしきたりに従う必要もありません。ゆっくり深呼吸して、思考を整理する時間さえ取れればそれでOKです。グーグルのプログラムにもある5つの思考を意識できればなお良いでしょう。
仕事をしていてストレスがないという方はいないはず。そこで感情的になって自暴自棄になったり、誰かに当たったりしてはビジネスパーソン失格です。いつでも落ち着いた心で業務を行えるよう、ぜひともマインドフルネスの訓練を始めてみましょう。