ビジネスの場において、商談を有利な方向に導いて成功を収めていくためには、相手との交渉を避けて通ることはできません。
この交渉をする上でビジネスマンに要求されるのが、交渉相手に商品やサービスを提示する提案力です。
提案力はただ単に話術が巧みであればいいというものではありません。
提案にはマーケティングに必要な情報の裏付けが必要です。
「提案力」と「情報収集」は、セットになってこそ効果を発揮するのです。
ビジネスシーンで勝てる交渉を行うためには、情報収集で得た厳選した情報を上手に提案に盛り込み、説得していくことが大事です。
あなたは思い込みの提案をしていませんか?
情報を集めて商品を売り出すことを考えたとき、ビジネスマンの多くは悩み、いくつもの案を考えます。自分が集めただけの情報だけを見つめていると「○○すれば間違いない」という思い込みが生まれてしまいます。
もちろん自分の判断力や提案力に自信を持つことは良いことなのですが、ビジネスの場において、市場は時々刻々と変動しているものです。
あなたの集めた情報は現在よりも前のものであり、フレッシュなものではありません。自分の集めた情報だけに固執していると、今の市場が必要とする提案ができない可能性があります。
そのために大事なのが、新聞や雑誌などの媒体から得られる、客観的な情報です。
客観的な情報はターゲットを絞ったものではありませんが、多くの人のニーズに答えて、さまざまな物に活用することができるというメリットがあります。
自分の情報収集力を駆使して厳選した情報に、市場の変化を柔軟にとらえることのできる客観的な情報もプラスして、説得力のある提案を行っていきましょう。
もしあなたが自信をもって提示したプランが良い評価を得られなかった場合には、自分の提案の仕方を見直しましょう。
ビジネスシーンはとても厳しく、どんなに信用のおける情報の裏付けがあっても相手の心に響かなければ、すべてが無駄にしかなりません。
相手が「ここを治してもらいたい」といってもらえれば御の字です。
しかし「ボツ!」や「やり直し」になってしまえば、さらに自分への負担が増えて時間もとられてしまいます。
もしあなたが一度で提案を成功させたいのであれば、最低でも一度に3つの案を提案できるよう準備をしていきましょう。
人は目の前に一つのものを出されると、「白か黒」、もしくは「採用か不採用」という2択しか選択することができません。
しかしレストランのメニューから料理を選ぶように、いくつもの物を目の前に並べられると、物事の良い面を選択することに集中して、良い面だけを盛り込んだ案を残そうという気持にシフトチェンジすることができるのです。
交渉の場で自信の1案がボツを食らっても、いくつかの提案を並べることができれば、「A案にB案のこの部分をプラスして!」と、相手があなたの提案に助け手を入れてくれる可能性があります。こういった相手の心理を巧みに利用するのも、あなたの提案力次第ですね。
ぜひ優れた情報収集から良い提案を導き出し、巧みな提案力でビジネスを成功させましょう。