部下を叱る際に気をつけたい3つのポイント

上司が部下と接するときにもっとも気をつかうと言われているタイミングが叱るときです。このときの対応によって信頼度が大きく変わります。

人格を否定する言葉を使わない

部下は自分より立場が下でも同じ人間であり、上司だからといって何を言っても良いわけではありません。たとえば、「だからお前はダメなんだ」といった言葉は相手の人間性そのものを否定しているためNGです。

ほかにも、「だから恋人が出来ないんだ」といったようにプライベートにまで踏み込むことは「そこまで言われる筋合いはない」と反感を買います。

このようなミスをしないために大切なことは、どのような行為や事柄にたいして責めているのかをしっかりと伝えるということです。これがないと叱るポイントがブレて、相手の人間性にまで踏み込んでしまう恐れがあります。

要点をおさえて責めることで相手にも伝わりやすくなし、「次からはこうしよう」と対策を立ててくれることでしょう。

周りに叱られていることを悟らせない

周りに叱られていることを悟らせない叱られている側にもそれぞれプライドや羞恥心があります。人前で説教をするということは、相手に恥をかかせているということになります。

もしも上司として「それが罰だ」などと思っているなら逆効果です。恥ずかしさや悔しさで頭がいっぱいになり、叱られている内容を冷静に受け止められなくなるためです。

また、自尊心を傷つけられたことで不満を持つこともあるでしょう。頻繁に叱っていれば職場全体の雰囲気が悪くなり、業務に支障をきたすかもしれません。

叱るときは別室に呼ぶことがベストでしょう。その際も、「これから説教だ」と周りに悟られないよう、配慮を持って呼び出しましょう。

説教の前後でかならずフォローする

叱りっぱなしでは部下のモチベーションが上がらず、今後消極的になるリスクがあるためおすすめできません。かならずその前後でフォローする必要があります。

これにはさまざまな方法が考えられます。たとえば、「君にはこのような長所があるのだから、今回のような失敗は非常にもったいない」と褒めてから本題に入る方法があります。また、ミスを改善したら「よくやった」「これまで以上の活躍を期待している」などと声をかけることも有効です。

部下が萎縮しないためにも、説教のあとにいつまでもしかめっ面せず、すぐに笑顔に戻ると良いでしょう。
部下の説教は上司の腕の見せどころです。相手のモチベーションを下げずに叱れば、尊敬され信頼度がアップするでしょう。

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