なぜビジネスパーソンに税務知識が必要なのか

ビジネスマンとして活躍するなら、単にコミュニケーション能力や技術力を養うだけでは足りません。

幅広い知識を吸収し、さまざまな場面に対応する必要があります。

その求められるスキルのうちの1つが税務です。

税務とは税金に関係すること、会計とはまた違う意味

まずは、「税務とは何か」について知らなければなりません。税務とは名前のとおり、税金にかかわる業務のことを指します。

このように書くと簡単に思えるかもしれませんが、「会計との違いは?」と聞かれるとしっかり答えられない方が多いはず。

会計とはお金にかかわること全般を差します。そのため、会計という大きな括りのなかに税務というものがあるとイメージすると良いでしょう。

グローバル化する社会のために税務知識が必須

「ビジネスマンなら税務知識を身に付けろ」と言うことは、今後ますますグローバル化することを見据えてのことです。

輸出入やM&Aなどによって、国をまたいで税や会計にやり取りをすることがあります。その時に税務は必須の知識となるでしょう。

特に中小、零細企業などに属している方は「関係ない」と思うかもしれません。しかし、かならずしも取引先も関係ないとはかぎりません。特に営業の場合、顧客と会話している時当たり前のように話題に出ることがよくあるようです。

特に経営層は安定した企業運営のために

幹部になったらますます税務の知識が重要になります。経営を安定させるためには、適切な税務が必要不可欠です。

たとえば、必要以上に税金を支払ってしまえばそれだけで経営を圧迫させてしまいますし、反対に意図せず脱税してしまえばそれ以上に厄介なことになりかねません。

スペシャリストにならなくても、問題に気付けるレベルまで

「それでは、どれぐらいの税務知識を身に付ければ良いのか?」これは大きな問題です。税理士の資格を取ってしまえば完璧ですが、時間的コストの面で言っても、現実的ではないかもしれません。

大切なことは、税務をすべて行えるようにするのではなく、然るべき人材に任せられるようにすることです。つまり、契約書などを見ている時に「これは経理に相談したほうが良さそうだ」と問題に気付けるレベルが求められるというわけです。

それぐらいのレベルなら、税務関係の書籍を何冊か読み漁るぐらいで到達できます。特に、「PE課税」「源泉徴収課税」「租税条約」と言った基本的な用語をしっかりおさえておくと安心です。

他にも、簿記を身に付けておくと相手勘定科目を意識できるようになり、幹部になった時のスキルとしても役立ちます。ただし、簿記イコール税務ではないため注意しましょう。

会社員になれば確定申告をすることもほとんどないためか、多くの方が税金にたいする意識をあまり持っていません。しかし、税務は会社を安定して経営するためにとても重要なものです。

特にグローバル化が進むこれからは、国をまたいだ税金に関する幅広い知識が必要になっていくでしょう。

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