キャリアアップのために転職する方は多いはず。そこで関門となるものが面接です。
普段の業務とは勝手が違う部分が多く、実力があるにも関わらずどうしてもそこで躓いてしまう方も多いようです。
ぶっつけ本番で面接が上手くいく人はほとんどいません。話す内容はあらかじめシミュレートしておきましょう。聞かれるかもしれない質問を想定し、それらに対する回答をまとめておきましょう。しかし、これだけでは想定外のことを聞かれるとボロが出やすい状態です。
そこで大切になるものが回答の掘り下げです。たとえば、「なぜ前の会社を退職したのか」にたいして「経営方針が合わなかった」なら、「経営者の方針はどのようだったのか」「自分はどのような考えを持っているのか」「衝突はあったのか」「同じ考えを持つ人はいたのか」といったことまで整理しておくと良いでしょう。
注意したいことは、まとめたものをそのまま読み上げるように答えてはいけないということです。相手としては不自然さがよく分かりますし、意表をついた質問をして崩しにかかることも考えられます。
前の会社を辞めた理由がポジティブなものだったということはほとんどありません。大半が上司や経営者の方針が気に入らなかった、労働環境・待遇が不満だった、人間環境に問題が出たといったものです。
しかし、それを正直に言ってしまえば相手からの評価は良くありませんし、だからといって嘘をつくわけにもいきません。
そこで具体的に話すということが有効になります。たとえば「社長のやり方が気に入らなかった」というなら、どのような点が、どういうふうに合わなかったのかを答えましょう。そして、「このように働いていきたい」といった展望にまで繋げられたらなお良いでしょう。
嫌だった内容も「大変勉強になりましたが、このような方法もあるのではないかと思って」などとポジティブな言い回しができればベストです。
社会人としてはもはや常識でもある要素ですが、ときどき見なおさなければ変な癖がついてしまうこともあります。会社によっては独特のルールが根付いており、それを当たり前のようにおこなっていると周りから変な目で見られてしまうことも。
良い機会だと思って、どこの書店にでも売っているような一般的なマナー本で確認してみると思わぬ間違いに気づけるかもしれません。
面接を上手にこなすためにはコツがあります。上記はどれもちょっとした準備や心がけで実践できるものです。それによって得られるリターンは大きいものですから、ぜひともチャレンジしてみましょう。