部下を持っている方は老害化に気をつけましょう。
これはけっして定年退職直前の方がなるものではありません。
オフィスに年下の人がいるなら、つねに自分が煙たがられていないかは注意したほうが良いでしょう。
若年層に煙たがられないためには、彼らにたいする言動に注意を払うことになります。そのため、気をつかうということは当然必要となるでしょう。「いちいち若者に気をつかっていられるか」と考えた時点で立派な老害です。
年功序列よりも実力主義が重視されている今の日本では、年下の相手にたいしても敬意を払うことが当然のように考えられています。
年を取ると長老と呼ばれるようになる方がいます。周りから敬遠されている老害と違って、周りから頼られ敬われている存在のことを指します。
周りから信頼されるためには、適切なアドバイスができる存在である必要があります。そのためにも、時代が変わっても通用するスキルを持っていることが重要です。これはビジネスに関することだけでなく、プライベートやメンタルなどあらゆる面で頼られる可能性があります。
ほとんどの年配者は今まで歩んできた人生に絶対的な自信を持っており、自分の考えていることがすべて正しく、若者の思考はすべて間違っていると勘違いしがちです。しかし、実際には今の時代にマッチしない古い価値観が多く含まれているでしょう。
自信を持つことはたしかに大切なことです。しかし、かならずしも現代で通用するとはかぎらないということはしっかり認識しておかなければならないでしょう。
年齢を重ねても慕われている方はたくさんいます。もっとも大きな違いは言動でしょう。とくに、短気やせっかちなどは注意したいところです。町中では信号を無視したり列に割り込んだりする高齢者がたくさんの人に不快感を抱かせています。
ビジネスにおいても、若年層の話を「こいつの話は聞く価値がない」と思って遮ってしまうと、信用は落ちるばかりです。しっかりと聞き、感情や精神論ではなくロジカルに対応することが秘訣です。
老害にたいして多くの方が抱いているイメージが「話が長い」ということのようです。暇だからと言って店にたいして延々とクレームを垂れ流すような高齢者がときどき見られます。
オフィスにおいても、部下をネチネチと叱るようなことは止めましょう。正しいことを言っていたとしても、反感を抱かれてしまうことがあります。どのようなことを言うにしても、端的にまとめるようにしましょう。
老害化は30代でも起こり得ます。部下を持っている方なら自分の日々のおこないを振り返ったほうが良いでしょう。改善が遅れると、いつの間にか年下からまったく信頼されていないということに陥るかもしれません。