MBAでは、各種分析や資料作成をする際にExcelを使います。
表やグラフの作り方はもちろんのこと、他にぜひとも押さえておきたいものが関数です。
以下は中でも基本的なものですので、ぜひとも覚えてから授業に臨みましょう。
概要
「=SUM()」と記述することで合計値を出します。カッコ内は指定したいセルの範囲です。たとえば、「=SUM(A1:D4)」でセルA1からD4までの計16個の要素を合計してくれます。また、カッコ内に直接数値を書き込むこともできます。
「=AVERAGE()」と記述することで、SUMと同じように平均値を出します。カッコ内は同様にセルの範囲です。
「MAX」と「MIN」は似た関数ですので、一緒に覚えてしまいましょう。それぞれ指定したセル範囲内の最大値、最小値を出力するものです。「=MAX()」と記述し、カッコ内で範囲を指定します。
SUMはデータの合計値ですが、COUNTは個数を出します。記述は上記2つと同じく「=COUNT()」です。数えてくれるのは数値が入っているセルだけで、文字列はカウントしてもらえません。
ROUNDは引数が2つ必要なため、上3つとくらべると少し難しいかもしれません「=ROUND(A,B)」と記述し、Aには対象の数値を、Bには四捨五入する桁数を入れます。これと一緒に、切り上げの「ROUNDUP」、切り捨ての「ROUNDDOWN」も覚えてしまいましょう。
条件にたいして真偽それぞれの場合で新たに処理内容を追加できます。「=IF(条件,真の場合,偽の場合)」と書くため引数が3つ必要です。これをマスターするとExcelを自分で組んだプログラムのように操れるため、ぜひとも覚えましょう。
「=MOD(数値,除数)」と記述することで割り算の余りが出せます。たとえば、「=MOD(5,2)」なら「5÷2」ですので余りは1です。中学、高校になるにつれて分数や少数を使うことのほうが多くなりましたが、ビジネスや学問の場で余りの概念はかなり重要です。
「=REPLACE(文字列、開始位置、文字数、置き換え文字)」と引数が4つ必要となる難しい関数です。しかし、使うことで特定の文字を任意のものに置き換えることができます。個人情報の保護が大切にされている今日、特に名簿の住所などに使われます。
Excelでは関数のエラーがあると「#N/A」という表示が出てきます。現場ではどうしても出てしまうものですが、これでは見栄えが悪いもの。そこで「=IFERROR(数式,値)」を使うと、数式でエラーが出た時に別の値に置き換えて表示してくれます。
「=TODAY()」と、カッコ内を空のまま入力します。入力した日を表示してくれますが、セルを編集するたびに更新されるため、「いつに作った」という記録には適しません。
MBAではExcelの関数が必須です。上記はどれも基本的なものですから、テキストを読む、実際に使ってみるなどでさらにバリエーションを増やしていきましょう。