MBAは社会人でも取得できる?キャリアアップへの影響は?

日本国内の大学(ビジネススクール)でもMBAプログラムを提供しているところが数多く存在することから、社会人でMBA取得に関心を抱く人もたくさんいます。

そのようなMBAを取得したい方の多くはキャリアアップ実現をMBA取得の目的としています。

そこで社会人にとってのMBAとキャリアアップの関係やMBAを取得する場合に大切なポイントなどについてお伝えしていきます。

MBAが社会人のキャリアに影響を与えることはある?

MBA取得によって社会人のその後のキャリアに大きな影響を与える可能性は十分にあります。

それは単にMBAプログラムを通じて、マネジメントスキルやファイナンスやマーケティングといったあらゆる分野について学べるだけではありません。

教授陣や様々なバックグラウンドを持つクラスメート達との出会いやディスカッションによって自分のそれまでのキャリアとMBA取得後のキャリアを展望する大きなきっかけになるからです。

また、MBA取得が転機となって、それまでのキャリアとは異なる分野にキャリアチェンジしていく方もいます。MBA取得によって様々なキャリアにおける可能性が広がることが期待できます。

また、海外でMBAを取得する場合、英語によるコミュニケーションスキル向上や異文化体験を通じて様々なことが学べ、キャリアだけでなく、人生における貴重な経験をもたらしてくれます。

MBA取得後のキャリアパスの例

MBA取得後のキャリアパスはそれまでのバックグラウンドや将来の目標などによって様々です。

MBA取得者の多くは転職したり、社内での昇進や異動、さらに起業する方もいます。

そこでキャリアアップのモデルケースについていくつかご紹介していきましょう。

ケース1:国内メガバンクの資金為替部→アメリカ国内トップ10スクールのMBA取得→米系大手投資銀行東京支店M&Aアドバイザリー業務

邦銀でのディーリング経験とファイナンスの分野においてアメリカ国内で最も評価の高いトップ10圏内のビジネススクールのMBAを取得したことから、帰国を前にして投資銀行の花形部門ともいえる米系大手投資銀行のM&Aアドバイザリーセクションの内定をもらい、転職できた事例です。

入社時には給与とは別に特別インセンティブボーナスが支給され、給与についても「基本給+インセンティブ」で確定申告が必要な高いレベルの給与条件で入社できました。

ケース2:国内大手通信企業営業→米国ビジネススクールのオンラインプログラムによるMBA取得(日本国内履修)→社内昇給・昇格

子供の教育や留学コストなどを考慮した結果、勤務中の会社でのキャリアを中断することなく、MBA取得が可能なオンラインプログラムを日本国内で履修したケースです。

取得したMBAはアメリカのビジネススクールのMBAのものですが、オンラインプログラムなので充実のカリキュラムをこなしながら収入を絶やすことなく、本場アメリカのMBAプログラムのエッセンスが習得できました。

MBAを通じて磨きをかけたビジネスレベルの英語力や国際マーケティングの知識が社内で評価を得たことから、海外担当部門の新事業を統括する責任者に大抜擢されると同時に昇給も果たしました。

ケース3:国内大手重工メーカー開発→アメリカ中堅スクールのMBA取得→ベンチャー企業役員

大手重工メーカーでの開発の仕事に不満はありませんでしたが、自分の可能性を信じて退職を決意し、アメリカでMBAを取得しました。

卒業後はMBAのクラスメートだったインド人エンジニアや前職の関係者達と小型衛星打ち上げ用ロケット開発のベンチャー企業を日本国内で立ち上げ、役員として開発と営業の両面で中心的な役割を担っています。

MBAは社会人が働きながら取得することも可能か

アメリカなどをはじめとする海外のMBAプログラムでは高い語学力の習得や異文化体験など様々なメリットがある反面、キャリアを中断しないといけないなどその代償は大きいものがあります。

しかも、アメリカなどのトップレベルのビジネススクールの場合、授業料だけでも確実に1,000万円を超え、これに滞在費を加えると2,000万円を超える場合もあります。

その点、日本国内のビジネススクールやオンラインMBAプログラムなら働いて収入を確保しながらMBAを取得することが可能です。

また日本国内ならMBAの取得費用の点からも有利となり、日本国内の有名ビジネススクールの通学プログラムなら海外の4分の1以下の授業料で済みます。

これがオンラインプログラムのMBAコースになるとさらに低コストで取得でき、しかもオンラインなので日本国内のビジネススクールだけでなく、MBAの本場であるアメリカのMBAも取得できます。

MBA取得で社会人が活用すべきモノ・コト

せっかく高いお金と時間をかけて取得するMBAですので、そこから得られるメリットは最大限に活かしたいところです。

社会人としてMBA取得を通じて活用すべきモノやコトについてまとめてみました。

経営全般に関する知識や思考力

MBAのプログラムでは組織のリーダーとしての能力を発揮するために必要な知識や資質を養い、経営資源を効率的に活かすスキルを体系的かつ実践的に学ぶことができます。

様々なケーススタディやグループディスカションを通じて、経営全般を俯瞰し、論理的思考や解決能力が身につくので将来において組織のリーダーとして活躍するための礎を築くことができます。

英語によるコミュニケーション能力向上や英文作成スキル

特に海外のMBAや日本国内でも留学生が多く、また英語でのプログラムが提供されているMBAの場合、クラスやグループ内で英語によるディスカションやグループでのプレゼンテーションなどを通じて、英語でのコミュニケーション能力が鍛え上げられます。

また、提出するレポートも全て英語ですので、英語による文章作成スキルも磨かれ、そのようなスキルはグローバルに活躍するためには必須の能力です。

卒業生(アルムナイ)とのネットワークや人脈

卒業した後もアルムナイと呼ばれる卒業生どうしのネットワークは転職だけでなく、組織のリーダーとなった場合や自ら起業する場合でも一生の財産となってくれます。

特に海外のトップレベルのビジネススクールの場合、アルムナイの交流は非常に活発でそのネットワークもグローバルに広がっています。

キャリアアップやキャリアチェンジ、起業

MBA取得はキャリアアップやキャリアチェンジ、さらに起業のきっかけとすることも可能です。

経営や組織全般を見渡すための知識や思考力はより高いステップへと導いてくれます。

また、自分が経験したフィールドとは異なる分野へ転職したり、事業を起こす際にも役立つ経験となるのがMBAプログラムです。

まとめ

今回は、社会人がMBAを取得してキャリアアップや起業などを目指す場合やMBA取得で大切なポイントや考え方についてお伝えしてきました。

気になるMBAプログラムがあれば是非調べて、MBA取得後の青写真を描いてみましょう。

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