人材ニーズはその時々に応じて大きく変わります。
今世界的に注目されているのは日本語教師。
その理由は、2020年に東京オリンピックが控えているためです。
オリンピックがなぜ日本語教師の需要を高めているかは簡単でしょう。それだけ多くの外国人が興味を持ち、また関連する産業が活性化するためです。
それ以外にも、日本のもっと根深い事情が需要を高めていることも考えられます。それが労働人口。少子高齢化が進む日本では若い働き手が少なく、どうしても外国人に労働を頼らなければならない状態が続いています。
国内の各所で働いているそのような人たちのために、日本語教師が必要です。実際に、ここ数年で生徒数が急増しており、2014年の段階では国内に40,000人を越えていたというデータがあります。
今後、この数値はますます大きくなるでしょう。日本語教師はまさに「これから」というビジネスです。
日本語教師は看板さえ掲げれば誰でもなれます。しかし、実績のない人から教わりたいという人はいません。然るべき手順を踏んで、資格を取ったほうが無難です。その方法は、以下のように大きく分けて2つです。
スクールに通って、定められたカリキュラムをこなして修了する方法です。学習時間のボーダーが420時間以上と定められており、それより早く終えることはできません。そのため、人によっては下記の検定試験よりも時間が掛かるかもしれません。
しかし、プロの指導者に見てもらいながら着実に実力を付けられます。実践演習を多く取ってもらいやすいという点も魅力です。時間に余裕があり、しっかりと勉強したい方におすすめです。
日本語教育学会が認定している「日本語教育能力検定試験」に合格する方法です。テキストを買って独学で、通信講座を使ってなど、さまざまな勉強方法がある点が魅力です。
スムーズにこなせれば、上記の420時間よりも短く済ませられることもあるでしょう。早くクリアできれば、費用もかなり安く済ませられます。
試験は全部で4時間、マークシートと記述の混合です。合格率は毎年20%弱と厳しめ。「難しそうだな」と思うなら、養成講座でじっくりと実力を付けるのもありでしょう。
日本語教師は今人気の職業なだけあって、国内でかなりの競争が起こっています。単に資格を取得しただけでは、なかなか求人が見付からないかもしれません。
しかし、選択肢はかならずしも国内の教師とはかぎりません。海外で語学を教えることもできますし、他の教育機関で働くこともできます。ボランティア活動に参加して、そこから新たな人脈やビジネスを築ける可能性もあります。
東京五輪が開催されることで、世界中が日本に注目しています。これは大きなビジネスチャンスです。その中でも日本語教師はニーズが高く、誰でもなれる職業。チャレンジする価値は十分にあります。