宴会も仕事の1つです。そこでどのように振る舞うかで、今後の評価が大きく変わっていきます。
特に、最近の新社会人でありがちなことが、当たり障りなくやり過ごそうと萎縮すること。
しかし、マナーを熟知して攻めの姿勢で宴会に望むことこそが、本当のできるビジネスパーソンの姿です。
概要
研修でマナーについて学ぶなら、上座と下座についても知っているはず。基本的に、入り口に近い位置が下座で、立場の低い者が座ります。
「好きに座って良い」などと言われた時に、うっかり上座に座らないように気を付けましょう。特に接待する時は、まず周りを席に誘導し、自分は最後に座るぐらいの気持ちで構いません。
あくまでもその時に応じて臨機応変に動くことが大切です。飲み会によっては雑用できる者をバランスよく配置するために、あえて上座に近い位置に新人を置くこともあります。
ほとんどの方はビールの銘柄なんて気にも留めないかもしれません。しかし、ある特定の会社にかぎってはとことんまで気にしています。それが属する財閥です。
たとえば、キリンビールは三菱財閥に属しています。そのため、三菱グループに属する会社の人が宴会を開く、もしくは相手に接待する場合は、キリンビールだけを出します。他の財閥に属する銘柄を出すのはNGです。
次の一覧を参考にしてみましょう。
キリン:三菱
アサヒ:住友
サッポロ:芙蓉
サントリー:三和
これはホテルやイベントなどの業界ではもはや常識として扱われているもの。特に接待でおさえるべきポイントです。思わぬところで印象を悪くしてしまわないよう、店選びの段階から気を付けましょう。
乾杯する時、つい高々とグラスを掲げてしまいがちですが、これはNG。立場がもっとも低い新社会人は、グラスの位置も1番下にしなければなりません。
これはあくまでも古い習慣です。しかし、お年を召した上司のなかにはいまだに気にする人がいます。「時代錯誤だ」と思っても、大人しく守ったほうが今後のためだと言えるでしょう。
他の人のグラスが空きそうだったら、すかさず次の飲み物を尋ねます。グラスのビールだったら、半分以下になったところで次を注ぎましょう。
宴会中はつい話に夢中になってしまうかもしれません。しかし、そのような時でも周囲のグラスの様子は常に把握しておくことが大切です。
瓶ビールの注ぎ方にも作法があります。注意すべき点は2つ。瓶をしっかり両手で持つことと、ラベルを上にすることです。後者は、相手に何の銘柄を注いでいるかをはっきり見せるという意味合いがあります。
乾杯するグラスの高さと同じく、古い習慣です。しかし、会社の所属によっては銘柄を相当気にしますし、そうでなくても気にする年配がいます。
宴会のマナーのなかには、時代錯誤なものも少なくありません。しかし、それらが完璧にできることが「仕事ができる奴」と評価される環境です。
腑に落ちない方は多いかもしれませんが、飲み会は仕事だと割り切って、完璧にこなせるようにしましょう