求人情報をきちんと理解してますか?「賃金・給与」編

収入は働く上でもっとも大切な要素の1つです。

求人情報でミスリードがあると、今後の人生設計に大きな狂いが生じてしまうかもしれません。

1つ1つの用語をしっかりと理解して、正しい収入の見積もりを身に付けましょう。

「月収」の多さに騙されないよう注意

求人情報を見た時に、「月収が高いから待遇が良い」と勘違いしてしまう方がたくさんいます。これは年収を12ヶ月で割った数で、基本給以外にもボーナスや残業代などを全て含めた額になります。

そのため、月収を鵜呑みにすると銀行に振り込まれた金額を見て「騙された!」と感じてしまうことがあります。けっして詐欺などではないため、就活の段階でよくチェックして間違いがないようにしましょう。

月々の基本給は「月給」

待遇を正確に測るなら月給を見ましょう。これこそが毎月固定の基本給のことで、ボーナスや残業代などを含みません。

ただし、月給もイコール「銀行に振り込まれる金額」ではないことには十分注意しましょう。いわゆる「手取り」は、ここからさらに税金や社会保険費用などを差し引いた金額になります。

グローバル化に伴って増えてきた「年俸制」

年棒制は優秀な社員に相応の対価を支払うために、多くの企業が取り入れ始めてきた制度です。月給制は年齢や勤続年数、業績などを加味して決定しています。

一方で年棒制は成果や能力に重きを置いており、1年間の支給額が年初に決まります。

ただし、労働基準法で「毎月1回以上は給与を支払う」という規則があるため、一括で支払われることはありません。だいたいは12分割や16分割して、今までと同じように毎月とボーナスの時期に支払われます。

納得できるかどうかで議論が絶えない

年棒制は成果主義に基づいてできた制度ですが、それに関する意見は2つに割れています。「自分の実力が収入に反映される」と期待する一方で、「マネジメント層が正当な評価をしてくれるのか」という不安を抱かれています。

他にも「1年間の資金計画を立てやすい」というメリットがある一方で、「年俸が低いとやる気がなくなる」「成果制度は社内がギスギスする」というデメリットがあると主張されています。年棒制が良い結果になるかは経営層の手腕による部分が大きいようです。

「みなし残業」は収入だけでなく労働時間も予測できる重要な要素

求人情報にみなし残業の記述がある場合はかならずチェックしましょう。これはあらかじめ、給与の中に残業代を含めておくものです。

「固定残業制」と「みなし労働時間制」という2種類がありますが、どちらにも共通しているのは「それぐらい残業する覚悟が必要」だということです。記述がある以上、残業がないということは期待できないでしょう。

求人情報の収入は、ほとんどの方が確認している項目です。しかし、月収や月給などの用語の違いを理解しておらず、結局「こんなはずでは」と後悔してしまう方がたくさんいます。それを防ぐためにも、上記をチェックして正しい知識を養いましょう。

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