求人情報のミスリードで「こんなはずでは」と後悔する方が後を絶ちません。転職する際は、
1つ1つの用語をはっきりと理解しておくことが大切です。
特に多くの方が勘違いしがちなものが、「週休2日」と「完全週休2日」です。
罠に陥りがちなものが「週休2日」という言葉です。字面だけを見ると「毎週2日休めるんだ」と考えがちですが、実は全く違います。正しい意味は、「月に1回以上、2日休める週がある」になります。
つまり「1週間だけ土日を休みにして、他の週は全て土曜日も出勤させる」というものでも週休2日制になります。これは職場としてはかなり過酷な環境ですから、くれぐれも注意したいところです。
「毎週2日休める」というものは「完全週休2日」のほうです。こちらは多くの方が抱いているイメージとおおよそ同じものになります。ただし、これについても意外な落とし穴がるため、以下を十分チェックしておきましょう。
完全週休2日というだけで「待遇が良い!」と思いがちですが、この言葉は祝日や長期休暇に関してはまったくケアしていません。つまり、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始でも当たり前のように働かせてくる場合があります。
後になって「休みが取れなかった」ということにならないよう、求人情報のチェックは怠れません。だいたいの場合、「週休2日制、祝日、夏季、年末年始」などのように書いてあります。
完全週休2日は週に2日休めるというだけで、かならずしもそれが土日とはかぎりません。特にサービス業では平日に休みを持っていくことがよくあります。ライフスタイルの設計が崩れてしまう可能性があるため、何曜日に休めるかもよく確かめておきましょう。
「週休制」とはいわゆるシフト制のことです。労働基準法によると通常は週に1回以上の休日を与える必要があります。しかし、一方で「4週間に4日以上の休日を与える場合」はそのかぎりではないとされています。
つまり、4週間みっちり働かされた挙句に4連休だけ渡されることがあり得ます。これはブラック企業と見なされても仕方がない労働環境です。それでも労働基準法には反していないため、転職者自身がそのような職場を避ける必要があるでしょう。
週休2日制などの用語は正しく意味を把握しておきましょう。入社してから「思ったより休めない」ということがあり得ます。
中には情報を隠すようなブラック企業も少なくありません。そのような会社が相手なら面接の段階で根堀り葉掘り質問しましょう。それで落とされるようなら、最初から入る価値がなかった会社だということになります。
職場を選ぶのはあくまでも自己責任であり、そして自分のためです。ワークライフバランスをしっかりと考えて、より良い環境で働けるよう努力しましょう。