社会人は学生よりも積極的に学ぶ姿勢が求められます。
「大学を卒業すれば」「新卒の時期を乗り越えれば」「昇進して偉くなれば」などといったように終わるタイミングはありません。それこそ定年退職までずっと学習を積み重ねる必要があるでしょう。
学校卒業から定年退職まで同じ業務をすれば良いという仕事はほとんどありません。ビジネスパーソンとして生き残るためには、常に状況に応じて働き方を変えていくことが求められます。
たとえば、IT業界は技術の移り変わりスピードが顕著です。WEB関連においては、2000年前後にインターネットが大衆化しさまざまなサイトが開設されました。その数年後にはガラケーのパケット定額サービスが始まったことで、携帯電話でも閲覧できるページの需要が急増しました。
しかし、そのさらに数年で今度はスマートフォンが普及し、そちらに対応したホームページ作成のノウハウが必要となりました。今になってまだ「パソコン専用サイトしか作れない」「ガラケーのページメインでやっています」という企業がいても生き残れないでしょう。
状況に合わせることは上記のように特別テクニカルなこととは限りません。部署が変わればもちろん業務は変わりますし、昇進して管理職になったら部下の指導方法を学ばなければなりません。
仕事をしている以上、机に向かって参考書とペンを持って学習できる時間はほとんど取れません。これは大学生とくらべて大きく変わる点です。十分な睡眠をとって無理なく継続していくなら、1日に2~3時間程度が限界でしょう。
これはビジネスパーソンとして成功するためには不十分。ライバルと差をつけるためには、どこかで学ぶ時間をさらにひねり出す必要があります。
そのもっとも大きなファクターが業務です。経験を積むことで学ぶこともできますし、他人から教わる、もしくは技術を盗むということもできます。
どのような方法にせよ、大切なことは「学ぼう」という意識です。ただ漫然と仕事に取り組むだけでなく、書類の一文や先輩の一挙一動にまで注意を配らなければせっかくのチャンスを見落としてしまうでしょう。
成功するためには学び続けることが重要です。これは日々の状況が絶えず変わり、ビジネスパーソンはそれにあわせて仕事のしかたを変えていかなければならないためです。
参考書を読んで勉強する時間はあまり取れませんから、日々の業務のなかで学んでいくことがとくに重要となるでしょう。