上司も同じ人間である以上、間違いを言ったり意見が食い違ったりすることがあります。
そのようなときはただ意見するだけでなく、円満な関係を維持することを意識しなければなりません。
上司には相応の立場があります。ほかの部下からの信頼を落とす、プライドを傷つけるなどがないよう慎重に対応していきましょう。これを怠ると、会社内の人間関係が悪くなったり、後になって手痛い仕返しを受けたりすることがあります。
まずは人がいる前では反論を控えましょう。その場の雰囲気を悪くしてしまうほか、「生意気に批判している」と自分自身の評価を下げる結果にもなりかねません。小声で話すか、できれば1対1の状況を作ってからのほうが良いでしょう。
また、どれだけ「自分が正しい」と思っていても、こちらにも非があることをアピールしましょう。たとえば、「私の伝え方が悪かったのですが」は汎用性があって使いやすいフレーズです。ほかにも、「ごもっともです」という言葉も使いやすいでしょう。
その後に「しかし、私の考えは」と続けて意見を伝えると良いでしょう。このときも、断定するのではなく、「私はこう考えます」と少しだけ主観的に言うと少しだけソフトな主張になります。
ときには上司から理不尽なことを言われるかもしれません。そのようなときでもけっして感情的にならないことが重要です。気持ちが先行して言葉に論理性が失われると説得力がなくなりますし、お互いにヒートアップしてしまうリスクがあります。それ以降、周りから腫れ物扱いされてしまうことも。
上記のような心配りの面から、理論武装して完全に言い負かすこともおすすめできません。あくまでも間違いについて冷静に、客観的に伝えることを意識しましょう。
これはメールでも同じことです。とくにだらだら書くと途中から感情的になりやすいため、箇条書きにしてでも簡潔に書くと良いでしょう。
上司に反論すると、ときには「生意気だ」と思われてしまうことがあります。そのためついつい「何を言われても黙っていよう」と考えがちです。しかし、このようなシチュエーションは自分をアピールできる場だとも考えられます。
このときに働く評価がプラスかマイナスかはそのときの対応によるでしょう。相手に対して気を配ることを忘れずに、毅然とした態度で望むことで上層部にも良く見られることでしょう。