「どうやったら忘れないようになるか」ではなく、「どうやったら忘れっぽい自分をカバーできるか」と発想を転換する。
ワーキングメモリの容量は思いのほか少なく、そのせいでミスが起きるが、その制約から逃れることはできない。
誰しも仕事で失敗したことがあるはず。それは仕方がないことですが、何度も続くと信頼を失ってしまいます。ミスを減らすためには、「次は頑張ろう!」という曖昧な意志ではなく、具体的な対策を持つ必要があります。
概要 [非表示]
仕事でミスをする方に多い特徴が、「やらなければならないことや言われたことをすぐに忘れてしまう」ということです。
脳にある、一時的に情報を記憶する領域のことをワーキングメモリと呼びます。ものごとを忘れがちな方はこの容量が少ない、もしくは働きが悪いと言われています。
しかし、デキるビジネスパーソンが全員物ごとをよく覚えているかと言えば、それはNOです。個人差はあるものの、この記憶領域はそこまで大きいものではありません。人間は誰しも忘れやすいものだと考えましょう。
書籍やネットの情報サイトなどでは、よくワーキングメモリの鍛え方が書かれています。たとえば順序立てて料理をする、歌詞を見ないでカラオケする、脳トレするなどがあります。しかし、このような特化した訓練はあまりおすすめできません。
人の記憶領域はそう簡単には増えないためです。そもそも、ビジネスパーソンには上記のように悠長に鍛えている暇がありません。長期的に続けていけば多少の効果はあるかもしれませんが、それまでに何度仕事でミスするのかという話になります。
そのため、日常の業務の中で気長に鍛えながらも、すぐに忘れもの減らす即効性のある対策を講じる必要があります。
たとえばPCにデータが入らない時は、誰しもフラッシュメモリや外付けHDDなどを使うはず。それと同じで、ワーキングメモリの容量が足りないなら、別に記憶領域を付け足すことがもっとも簡単な解決策です。
要は仕事の内容を逐一メモすれば良いことになります。しっかりと書き留めたなら、無理に覚えようとせず「忘れたらメモを確認する」とだけ決めておけば問題ありません。
苦手な記憶にメモリが消費されなくなり、忘れものがなくなるだけでなく業務のパフォーマンスもアップします。
上記のようなノウハウはかならずしも仕事だけに留まりません。毎日日記を付けることも、日々の忘れごとを減らしてパフォーマンスをアップさせる効果があります。
特に「プライベートで嫌なことがあった」という時などは、勤務中にもその影響が出てしまうはず。日記を付けることでその記憶が脳から移動するため、気持ちの切り替えが早くなります。
ワーキングメモリのパフォーマンスはすぐには変わりません。しかし、メモを取ることで脳が働くため、少しずつですが改善できます。特に効果を期待する場合、PCやスマホを使うよりも、紙とペンを使ったほうがおすすめです。
仕事をミスしてしまう根本には、ワーキングメモリの容量不足や働きの悪さなどがあります。しかし、よくある脳トレなどはおすすめできません。。
本当に良い方法はメモを取るということ。短期的にはミスを減らすというダイレクトな効果があり、長期的にはワーキングメモリが鍛え根本が解決されるという、一挙両得のアプローチです。