「仕事ができる」ということは「問題を速やかに対処できる」とも言い換えられます。開発や人事、経理などどのような業務においても同様です。具体的な方法は各社各人にノウハウがありますが、特に共通していることがあるようです。
概要
まずは、どのような内容においても解決すべき課題を設定しましょう。ゴールがなければ適切なアプローチを立てられません。これは明確であるほど有効です。「売上を良くする」などと曖昧なものではなく「○○円以上」という具体的な数字があればベターです。
「何も問題がない」ということは、単に見付けられていないだけです。過去のデータや周囲の意見を参考にしてでも設定しましょう。
辺りを見回してみると、「問題が多過ぎて何に手を付ければ良いのか分からない」ということもあるはず。しかし、それらに全部アプローチするとどれも中途半端になってしまいます。
数ある課題の中でも、「どれについて考えるべきなのか」というイシューをしっかりと見極めることが大切です。
意味のある仕事をするためには、本人が納得していなければなりません。たとえ解決できても自己成長にはつながりませんし、そもそも個人の思いが伴わなければ成功率が下がってしまいます。
対策を考える期間は、けっして焦ってはいけません。何度も練り直し、腹落ちしてから実行に移りましょう。
対策案は単に課題をクリアできれば良いわけではありません。もちろんそのこと自体は大切ですが、その後のより良いビジネスのために考えるべきことはたくさんあります。
以下の5つは特に議論される要素ですから、テンプレートとして覚えてしまって良いでしょう。
そもそも問題を解決できなければ意味がありません。「どれぐらい数値が改善するのか」「本来の目的とブレていないか」などを検討します。
どのような対策案も、実行できなければ意味がありません。「過度な能力を要求されていないか」「理想論ではないか」など、実際に無理なく実行できるかを考えます。
行動には費用や時間、労力が掛かります。「費用対効果は割に合っているか」「時間が掛かり過ぎて手遅れにならないか」など、上記2つと合わせて検討しましょう。
安全や他への悪影響、法令遵守などが挙げられます。「お客様の迷惑にならないか」「業務に支障をきたさないか」などを考えます。
ビジネスはいかに自分が成長できるかを軸に考えましょう。たとえば、「問題の解決はできるが、向こう10年下っ端仕事ばかりやらされる」というのなら、どれだけ会社に良くても協力する価値はありません。
ビジネスは問題解決の繰り返しで成り立っています。いかに課題を見付け出して速やかにアプローチしていくかが出来るビジネスパーソンとの違いです。