花粉症に悩んでいるビジネスパーソンはたくさんいます。
よく春に起きるものだと勘違いされがちですが、実は人によっては1年中症状が出ることも。花粉を出す植物はスギやヒノキなど、春に活発になるものだけではないためです。
たとえば、秋に人々を悩ませるものとしてブタクサが挙げられます。
ブタクサはキク科の植物で、秋に大量の花粉を飛ばします。花粉症に悩む方の1割以上がブタクサのアレルギーを持っているとも言われています。
似た植物としてセイタカアワダチソウというものがあります。同じキク科の植物ですが、こちらはアレルギー源にはなりません。虫に花粉を運んでもらう虫媒花のため、風では飛ばないそうです。
むしろア、トピー性皮膚炎などにたいして薬効があるとまで言われています。また、天ぷらにして食べるととても美味しいそうです。見分け方はとても簡単、ブタクサのほうが色がくすんでおり、セイタカアワダチソウのほうが鮮やかな黄色です。
ブタクサのような植物があることから、日本では1年中を通して花粉症を起こすリスクがあります。鼻が敏感な方は、外を出歩く時はマスクをする癖を付けておきたいところです。
また厄介なのは、今は何ともない方でも、ある日突然発症することがあるという点です。症状が起きていない時でも身体の中で抗体が作られており、それがある程度まで蓄積されたところで一気に発症します。このピークはだいたい20~30代だと言われています。
また、都市に住んでいる方は特に気を付けたいところ。花粉だけでなく、排気ガスやハウスダストなどさまざまな要素が症状を悪化させる原因になります。万が一急にくしゃみが出始めた時にも、すぐに対策が取れるよう知識を身に付けておきましょう。
花粉症対策としてもっともオーソドックスなものはマスクをすること。それ以外に近年注目されているものがレーザー治療です。これは鼻の粘膜を焼いて変性させることで、アレルギー反応を鈍くさせる方法です。
レーザー治療は健康保険が適用されます。3割負担となり初診で3,000円、施術で9,000円の合計12,000円ほどが相場です。
1度治療すると、個人差はあるものの2年ぐらいは効果が続きます。このことを考えると、けっして高い出費ではないと判断できるでしょう。
レーザー治療を受けるためには、だいたい3~4回ほど病院に通う必要があります。1回目は初診で、鼻の診察を行い、治療を行うべきかどうかを判断します。十分に説明を受けた上で、施術の日程を決めます。
2回目は施術です。鼻に麻酔をした後にレーザーを当て、その後体調の確認をします。所要時間は合計で1時間ほどです。
以降は経過観察です。施術直後は鼻の粘膜がむくんで詰まりが酷くなり、またかさぶたができて感触が悪くなります。しかし、だいたい1週間ほど経って病院に行きかさぶたを取ってもらえば、鼻の通りはかなり良くなります。
花粉症は1年中起き得る症状です。鼻をズルズル鳴らしながらでは、周りからの印象も悪くなりますし、自分自身も仕事に集中できません。いつも悩んでいる方は、ぜひともレーザー治療を受けてみましょう。