プライベート、ビジネスに関係なく、スマホは現代人にとって必携のツールです。
しかし、過度の使用による数々の健康被害が報告されています。
もっとも多いものが「眼」、ひいては視力低下についてです。以下のようなさまざまな原因が、「スマホを使う」という1つのアクションに紛れ込んでいます。
概要
ブルーライトとは、その名前のとおり青い光のこと。厳密には波長が80~500nmの光とされています。これは紫外線にとても近い性質を持っており、人間が目に見える光の中ではもっとも強いエネルギーを持っています。
太陽を見続けていれば、目が痛くなるのは当然のこと。スマホから発するブルーライトも同様です。使っている時は「眩しい」と感じなくても、低温火傷のようにじわじわと網膜にダメージを与え続けています。
ブルーライトをカットするシートや眼鏡を使うなどで対策したいところです。
視力が低下する原因の1つとして、目のレンズのピントを調節する「毛様体筋」と呼ばれる筋肉が衰えることが挙げられます。
スマホの画面を見ている最中は、目のピントを一定に保ち続けなければなりません。そのため、毛様体筋が常に張り詰めている状態になります。これは何か重いものを持ち上げるために、腕の筋肉が常に張っている状態と似ています。
長時間使用を続ければ、当然毛様体筋は疲労を起こします。そして回復する暇が与えられなければ、どんどんピントを合わせる力が失われてしまうことに。これが近視の原因です。
これは特に教育現場で問題になっており、「中高生の裸眼視力の低下が著しい」という文部科学省の発表もされています。スマホを使う時は適度に休憩を取りましょう。その時には蒸しタオルなどで目を温めるなどすると効果的です。
スマホを使っている時、人は自然と姿勢が悪くなります。下を向いている状態ですから、首や肩に負担が掛かり、筋肉が強張ります。これによって起こるものが眼精疲労。首や肩といっしょに目の周りの血行も悪くなり、疲れが溜まってしまうことです。
首を持ち上げながらスマホを使うのは現実的ではないでしょう。やはり、使用時は適度に休憩を入れることが第一です。
男性の中には、薄毛に悩んでいる方もいるはず。実は、スマホを使い続けることで脱毛がますます進んでしまうリスクがあります。
その理由は眼精疲労。これは目の周りの血行が悪くなっている状態を指します。血管は目だけでなく頭にまでつながっていますから、つまりは頭皮の巡りも悪くなることに。そのため毛に栄養素が届かず、どんどん痩せ細ってしまうというわけです。
スマホは眼にさまざまな悪影響を及ぼします。しかし、だからと言って「使わない」というわけにはいきません。今やプライベート、ビジネス共になくてはならない存在だからです。だからこそ、セルフ予防・ケアして眼の健康を保ち続けることが大切です。