ビジネスパーソンたるもの、自分の健康に気を遣えるようでなければ一流とは呼べません。
特に睡眠は大切な要素。学生のように夜更かしばかりしていたら、最高の仕事はできないでしょう。
概要
眠ることを単に「疲れを取るもの」と捉えている方が多いようです。しかし、実際には脳や精神などに深く影響する大切な「仕事」です。
肉体労働をしている方はもちろんのこと、デスクワークの方でも重要なことです。身体を動かしていなくても、脳は常に活動を続けており疲労が溜まっているからです。むしろ、身体よりも脳のほうが回復しにくいとまで言われています。
寝るということはそれだけでストレス解消の効果があります。また、睡眠不足が続くと慢性的な不眠症になったり、うつ病になったりしてしまうことがあります。肉体だけでなく精神の面でも、質の高い睡眠は大切です。
眠っている時は成長ホルモンが大量に分泌されます。「子供にだけ必要なもの」と思われがちですが、身体のメンテナンス機能を担っているため、大人でも大切なものです。
不足すると、代謝が落ちて太りやすくなる、怪我の治りが遅くなる、シミやシワができやすくなるなど悪いことばかり。健康だけでなく美容にも関わるため、特に女性は気を付けたいところです。
人は物事を記憶する時に、整理する時間が必要です。そして、それは主に寝ている時に行われているとされています。
学生の頃に「頑張って一夜漬けをしたけど試験でほとんど忘れてしまっていた」という方がいるはず。これは学んだことを脳が整理して定着させる時間が作れなかったことが原因です。慢性的に睡眠不足が続くと、この一夜漬けの状態が続くということです。
厚生労働省によると、日本人の平均睡眠時間は7時間3分だとされています。これは世界的に見ても短い数値です。中には、残業や生活習慣の乱れなどでさらに短いという方も多いでしょう。
これはすぐに改善すべき点ですが、「ライフスタイルの都合上、これ以上長くできない」という方も多いはず。だからこそ、時間を確保するのではなく、質を上げることを考える必要があります。
睡眠の質を上げる方法はたくさんありますが、その中でも簡単で、ほとんどの方にとって高い効果が期待できるものがあります。それが、「寝ながらのスマホを止める」というもの。
スマホのブルーライトは目を通って脳に強い刺激を与えます。ある研究によると、10分操作するだけで濃厚なエスプレッソを1杯飲むのと同じ覚醒作用があるともされています。
まずは、この生活習慣だけを止めてみましょう。どうせスマホに覚醒作用があるのなら、起床後に弄ったほうが合理的です。
睡眠の質を向上させる方法は他にもたくさんあります。「寝るのも仕事」と考えて、体調管理を徹底していきましょう。