毎日何十分とある通勤時間をいかに過ごすかによって、1年後、2年後の姿が大きく変わります。
ただ何となく過ごすのではなく、「これをしよう」と予定を立てておきましょう。
ビジネスパーソンが行うべき過ごし方として次のような例があります。
世の中の状況を知ることは大切です。ニュースは上司や顧客との世間話として、新たなビジネスチャンスの材料としてなど、さまざまなところで活用できるためです。
朝忙しくてゆっくりする暇がない方は、通勤時間中にインプットすると良いでしょう。
ただし、満員電車のなか新聞を開くことは周囲の迷惑になりますし、現実的ではありません。
スマホのニュースアプリをダウンロードする、ラジオを聞くなど、各種ガジェットを有効活用しましょう。けっして芸能やスポーツばかりだけでなく、政治や経済についても理解を深めてください。
漫然と始業時間を迎えてしまうと、その日のパフォーマンスが発揮できません。そのため、「今日はどの作業を進めよう」「何時にミーティングがあったな」など、1日の過ごし方をシミュレートしておきます。
頭のなかで完結するため、満員電車でもできるという点が魅力です。
注意したいことはセキュリティについて。タスクを整理するためにメールを確認したり、メモ帳に書いたりしたい場面があるはず。しかし、安易にこのようなドキュメントを開くと、周囲の人に情報を見られてしまう恐れがあります。
些細なことでも社内の情報を安易に漏らしてしまう人など、できるビジネスパーソンとは呼べません。
スマホさえあれば何でも勉強できる世の中です。自分の関心があることを学んで知識を蓄えておくことも良いでしょう。1日10分しか勉強できなくても、1カ月あれば平日だけで200分ほど、1年では40時間にもなります。
世の中は常に動いています。いつも同じルートで出勤していても、通勤者や広告、建物、お店などが違うかもしれません。
これらから「このお店に今度入ってみたい」なんて思えれば仕事のモチベーションが湧きますし、単に話のネタとしても役立ちます。
「ビジネスパーソンならいつでもどこでも努力すべし」なんて言う方もいますが、人間なら誰しも休息が必要です。「常に何かしていなければ」という強迫観念にとらわれることなく、休みたい時はしっかり休みましょう。
特に残業続きで疲れているという時なら、通勤時間中に寝ておかなければ業務中のパフォーマンスにかかわります。もちろんですが、ドライバーの方は寝てはいけません。
通勤中にずっとスマホのゲームで遊んでいる方も少なくありません。しかし、その過ごし方は本当に正しいのかよく考えましょう。
大切なことはスキルアップと休息のバランスを取ること。会社に行くまでにぐったり疲れてしまわないよう、だからと言って怠け過ぎないよう、無理のない範囲で努力を積み重ねていきましょう。