転職や起業などの予定がなく、会社で報奨金の制度がなくても、資格を取ることには意義があります。
毎日同じ業務をこなすだけで退屈している、もしくは不安を感じている方は、ぜひとも新しい刺激として勉強を始めてみましょう。
概要
資格は単に転職や起業でアドバンテージを得るだけのものではありません。本来は日々の業務で活かすためのものです。それ以外にも、副次効果として以下のような恩恵が得られます。
資格を得る、もしくはそのために勉強しているということ自体が自信になります。「実力を確かめたい」「もっと楽しく仕事したい」「社内で強く発言できない」どのような場合であっても取得を目指す意義があるでしょう。
名刺を見るのは自分や社内の人間だけではありません。もっとも見るのは顧客やビジネスパートナーなどです。手渡した時に目に留まることがあれば話題になりますし、時にはそれだけで一目置かれることにもなるでしょう。
これは、業務とは一見関係がなさそうなものでも効果があります。たとえば食品メーカーの事務員が情報処理の資格を持っていると新鮮味があり、顔を覚えてもらいやすくなります。また、IT関連の企業と取引をする可能性はけっしてゼロではありません。
これは取得者だけではなく会社全体に及ぼすメリットです。同僚の名刺に一筆添えられていれば、誰でも気になるもの。人によっては「差を付けられた!」と感じることもあるでしょう。
これにより、社員に「名刺に一言添えられるように勉強しよう」という意識が生まれます。動機としては少し不純かもしれませんが、それで得られるリターンはかなりのものです。
名刺に資格を添えることでさまざまなメリットがありますが、運用を間違えれば反対にデメリットを招くことがあります。トラブルになったり、ビジネスパーソンとして軽んじられたりすることがないよう、以下のようなことは気を付けておきましょう。
会社の規則はかならず確認しましょう。名刺に添えられる資格の要件が書かれていることがあります。たとえば、業務に関係しているもの、個人取得ではなく業務として取得しているものなど。
会社はあくまでも個人よりも全体の統率を重視しているため、一切書けない場合もあります。個人の名刺ならそのようなルールはないため、好きなように書き加えられます。
どのような資格であっても、5つも6つも書かれていたらありがたみが薄れます。「これぞ!」というものを1つか2つに絞って書くようにしましょう。
資格を取っても実力が伴っていなければ意味がありません。取得はあくまでも手段であり、目的ではないということを心得ておきましょう。
自分に自信を付けて、より充実し毎日を過ごすためにも、ぜひとも資格勉強を続けましょう。継続することで、もしかしたら新たなビジネスチャンスが舞い降りるかもしれません。