さとり世代の扱いに困っている人が増えています。
次々と入社してくる冷めた若者たちを育て上げられることこそ、これからの時代に優秀なビジネスパーソンとして生き残るための1つの条件となるでしょう。
さとり世代とはおおむね1990年代に生まれた人たちを指します。ブランドものや高級車を好まず節約志向、付き合い外に出ることに興味がないなど、バブル期とは正反対の性質が見られます。
ビジネスに関しては、競争心が少なく欲がないことが特徴です。
第一志望だった企業に就職しても、仕事にたいしてこれといった熱い思いや希望といったものを抱いていません。上記のように業務時間外の付き合いをいっさい断られることがあるため、扱いに苦労するマネージメント層が増えています。
何かと付き合いにくいさとり世代ですが、けっして社会に不適合なわけではありません。幼いころからネット環境に触れているためパソコンや情報の取扱いがうまく、合理的な思考を得意とします。「飲み会に来ないからどうしようもない奴だ」と判断することは早計でしょう。
このような若者と上手に付き合うには、いかに彼らの本心を聞いていくかが重要になります。
そのために必要なことは、「とにかく1度だけでも飲み会に来てもらう」ことです。それも、意見をざっくばらんに話せる無礼講の場が望ましいでしょう。
心のうちを話してもらうことで、個人それぞれにマッチした指導方針を考えられるようになります。注意したいことは、けっして頭ごなしに否定や説教をしないことです。
さとり世代はまだ若いため、発言する内容もそれなりです。しかし、そこで聞く耳を持たななければ彼らは2度と飲み会に参加してはくれませんし、意見も言ってくれなくなるでしょう。ここでは考えを改めさせることではなく、仕事にたいして希望を抱かせることが重要です。
仕事にたいして熱い思いを抱けないさとり世代ですが、処理能力が高く物事を冷静な目で見る能力に長けています。
彼らを上手に扱うためには、いかに意見を聞き出し、モチベーションを維持させていくかが重要となるでしょう。