連載40年!こち亀作者「秋本治」に学ぶ。働くスタンス!

漫画家の多くは一般的なビジネスパーソンとは働き方が大きく違います。

それでも、よく観察してみると全ての働く人に共通する大切な精神ついて多く学ぶことがあるようです。

「こち亀」で有名な秋元治からは、そのようなスタンスを学び取れます。

秋元治の人生の半分を占めた漫画「こち亀」

こち亀こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、1976年の新人賞に応募して入選、当初は読み切りとして掲載された作品です。その数ヶ月後に連載が始まります。

本人の予想に反して大人気となり、1977年に映画化、1996年にアニメ化されることに。また、過去に4回舞台化されたこともあります。

2016年の9月に完結しましたが、単行本の巻数は200巻。ギネス世界記録に認定されるほどの大長編です。連載期間は40年、秋本治の人生の半分以上を占める漫画となりました。

ビジネスパーソンとして当たり前のことを40年守り続ける

「納期を守ること」これはビジネスパーソンとしてはごく当たり前のことです。しかし、それを本当に1度も破らずに働き続けられた方はほとんどいません。しかし、秋元治は違います。こち亀連載期間である40年間、1度も締め切りを破らずに書き終えています。

彼のワークスタイルについてはほとんど語られておらず、どのような秘訣があるのかは明らかになっていません。しかし、デキる人だからこそ、基本はおろそかにしていないということがここから読み取れるはずです。

「タイムトラベラー」とまで称される秋元治の先見性

time-machine-1756041_640ネット上では「秋元治は未来から来たのではないか?」という話題がよく見られます。もちろんこれはジョークですが、そう思わせるほど、彼の漫画には未来を予想していたかのような内容が書かれていることがあります。

たとえば、1982年のジャンプに掲載された中に、主人公である両津勘吉が業務用ゲーム機で遊びながら「わしはTVゲームのプロになるんだ!」と発言しています。今こそプロゲーマーという存在は認知されていますが、当時はそのような名前すらありませんでした。

しかし、掲載から3年後の1985年、ゲーマーとして有名な「高橋名人」が現れます。国内でエレクトロニック・スポーツが始まったのもこの時期です。これは、将来コンピューターが発展し、ゲームもスポーツ化されることを予見したからこその内容でした。

先見性の秘訣は最新情報の収集力

秋元治は気になる新聞記事を切り抜いてまとめることを習慣にしているそうです。本人いわく「小さな記事は見ている人が少ないが、結構そこから発展するものもある」とのことです。

細かなところも見逃さない情報収集力があったからこそ、上記のような先見性ある漫画が描けたのでしょう。このような取り組みは一般的なビジネスパーソンにおいても大切なことです。

秋元治からはビジネスにおいて重要な基礎力や先見性を学び取ることができます。長く昭和のノスタルジーを保ち続けてきた彼ですが、ついにこち亀の連載が終わりました。今後は新しい風を取り入れることを選択し、新規作品に挑みます。

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