公認会計士とUSCPAを両方持っている方は、全国に1,000~2,000人ほどいると言われています。
日本か海外かという違いはありますが、どちらも会計に関する資格。しかし、ダブルライセンスにする理由は意外とたくさんあるようです。
概要
公認会計士の力が及ぶ範囲は日本にかぎりますが、USCPAはそれだけに留まりません。もっとグローバルに働きたいという方には取得する価値があります。海外子会社のリファードなど、活躍の場は意外とたくさんあります。
一時期、公認会計士の数が増え過ぎて合格しても働く場所がないという状態が続きました。これは景気が良くなったことで企業数が増え需要が上がったものの、その後景気が一段落したところで余剰が出てしまったことが原因です。
このような就職難は今後かならずしも起きないとはかぎりません。ある専門家によると、人手の不足と余剰はだいたい5~10年ぐらいのスパンで繰り返しているそうです。
このような自体に備えるためにも、グローバルな職場に目を向けることは懸命な判断でもあります。
実践的な英語を必要とすることから、USCPAは公認会計士とは別のベクトルで尊敬の念を抱かれることが多いようです。ダブルライセンスならなおさらでしょう。名刺を渡した時に覚えてもらえる可能性がぐっと上がります。
取得することで大きなメリットがあるUSCPAですが、実は勉強時間はそれほど必要されません。2つの資格は内容の重複部分がかなりあるためです。
多少の英語力があるなら、200~300時間ほどで合格できると言われています。もともと、公認会計士が3,000時間ほど、USCPAが1,000時間ほど掛かると言われていることから、かなり楽だと分かるでしょう。
USCPAの試験内容は会計や税法、監査などがありますが、どれも基礎的な部分だけ出題されます。ビジネスでしっかり活躍するためには、実務を通じて実力を養っていく必要があります。
公認会計士の資格を持っている方は、USCPAにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
比較的少ない時間的コストで、活躍の場が広がり、組織にたいするアピールになります。
もっとも大きな問題は英語力。自信がないなら、スクールや参考書などを使って自力で鍛える必要がありそうです。