ビジネスに欠かせない「PDCAサイクル」上手く回すための4つのコツとは?

マネジメントの基本とも言われている「PDCAサイクル」。

PDCAサイクルは重要だと思っていても、なかなか上手回せていない方も多いのではないでしょうか。

そこで、このPDCAサイクルが回らない原因と、回すためのコツをご紹介していきます。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルは、アメリカの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミング博士(によって提唱されたマネジメント理論です。

仕事で成果を上げるには、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(検証)」「Action(改善)」の4つの過程をマネジメントし、いかにスムーズに回せるかが大事であるといった理論で、ビジネスの場では必須とも言える考え方として浸透しました。

Plan(計画)のコツ

PDCAサイクルが回らない原因として、まずは、そもそもの「Plan(計画)」が固まっていないことが挙げられます。

ベンチャー企業や忙しい職場など、動きながら計画していくやり方の環境で目立ちます。計画は、PDCAサイクルの中でも最も重要と言える部分なので、十分に時間を費やし、5W1Hや4W2Hを意識した質の高い計画を練る必要があります。
また、達成しやすい計画とするのではなく、自分が今の状況で達成する計画(しなければならない計画)として練るのが大切です。

Do(実行)のコツ

PDCAサイクル続いて「Do(実行)」が上手く行えていないケースがあります。仕事をしている以上、まったく実行しないというのはないかと思いますが、想定外の事態や怠慢などが理由で、計画した内容を100%完全に実行に移せていない方、つまり達成できていない方がやはり多いようです。

PDCAサイクルでの「Do(実行)」は、「質」より「量」を重視しています。このため対処法としては、実行する内容(目標)を宣言し達成意欲を上げることが大切です。また、どうしても自分一人の力で達成できない場合は、周囲のメンバなどの力を借りることも時には必要になります。

 

Check(検証)のコツ

PDCAサイクルが回らない原因として、3つ目に「Check(検証)」が上手く行えていないケースが挙げられます。

ここでは、「自分としては上手くいった」「ダメだった」という主観的な検証ではなく、客観的な検証が重要になります。客観的な検証ができていないと、次の「Action(改善)」が破綻します。客観的な検証を行うには、「評価基準」を用いる必要があります。契約件数、客単価、継続率など客観的な要素をもとに評価基準を定め、それを用いて客観的に検証していくことをおすすめします。

Action(改善)のコツ

最後に「Action(改善)」が上手く行えていないケースです。「Action(改善)」は、これまでの「Plan(計画)」「Do(実行)「Check(検証)」をすべて完了したうえで行うことによって意味を成しますが、過程の途中でAction(改善)をしてしまうパターンが多いです。

例えば、忙しい職場などで見られる「実行しながら、問題が見つかったら改善に移る」といったやり方です。これでは、方向転換を繰り返して路頭に迷っていくだけなので、「Action(改善)」が意味を成さず、PDCAサイクルが崩れていきます。改善はそれまでの過程を十分にやりきった後に実施する事が大切です。また、良い改善案がでない場合は、一度「Check(検証)」に戻り、検証と改善とを繰り返し実行して精度を上げることも大切です。

PDCAサイクルは4つの過程を上手く行えてこそ意味を成します。どれか一つが崩れてしまうとサイクルそのものが破綻に向かってしまいますので、すべての過程を意識して回していくのが重要になります。

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