ビジネス書や転職サイト、上司のお小言などさまざまなところで「セルフマネジメント」という言葉が出てきます。
しかし、ほとんどの場合字面から何となく意味を把握しているだけで、本当の意味を理解している方はあまり多くはありません。
書籍やサイトなど、さまざまな場所で「セルフマネジメントとは何か」が論じられています。ニュアンスの違いはあるものの、奇をてらった書き方をしていないかぎりは「かぎられたリソースを有効活用して目的を達成させること」と書かれているはずです。
体力やお金、時間など、人1人に与えられた資源にはかぎりがあります。それらをいかに効果的に使うかということに焦点を当てて考えることが大切です。
たとえば学生の頃一夜漬けで勉強していた方は多いかもしれません。それで単位を取れれば目的は達成できているかもしれませんが、体力を一極に集中させてしまっていることを考えると、もっと上手なリソースの使い方があったはずです。
レポートの提出期限を守れなかった場合などは、そもそも目的を達成できてすらいませんね。
「セルフマネジメントとは何か」について多くの方が似たような答えを出しても、「具体的に何をすべきか」という問いにたいする回答はそれぞれです。
結局は目標達成のためのあらゆる行動がセルフマネジメントになるためです。もっとも基本的な、スケジュールや体調の管理なども当てはまります。
しかし、どのような方法であっても共通することがあります。それは、以下3つのフェイズを組み込むことです。
目標達成のために行うのですから、そのゴールが明確に分からなければ意味がありません。「今年度中に資格を取得」など、目に見える形のものを設定しましょう。
あまりに達成まで長過ぎると、モチベーションが下がってしまうもの。「1ヶ月で参考書を50%読破」など、長期と短期に分けてゴールを設定することもアリです。
ゴールを設定しても何もしなければ、ただの計画倒れです。達成のために毎日積み重ねていくことは必須でしょう。その中で、記録はしっかり付けておきたいところ。後の評価やフィードバックの段階で、的確な判断がしやすくなります。
また、メンテナンスも重要です。たとえば頑張り過ぎて体調を崩すということは、リソースの1つである体力を上手に使えなかったということになります。他にも、お金や時間など、無理が出ていないかを随時チェックするようにしましょう。
最終的には目標を達成できたか評価する必要があります。どちらの場合においても、「もっと効率的にできなかっただろうか」など反省し次に活かすことが大切です。ここで適切な判断を下すためにも、実行中に記録を残すことは必須でしょう。
セルフマネジメントとは、自分のかぎられたリソースを有効活用して目的を達成させることを指します。何となく捉えがちな言葉ですが、このように把握し直すと「いつもの取り組みに足りない部分があったな」など気付ける部分があるかもしれません。