会社が生き延びるためには現在の戦力だけで満足してはいけません。
次々と入ってくる新入社員を立派に育てあげる必要があります。
しかし、実際には新人の教育に苦労している方が多いようです。
概要
何人、何十人も入社してくる新人を成長させるためには、各人にあった指導法が必要となります。しかし、それを把握するには少し時間がかかるはず。まずは、どのような相手でも以下のようなことを実践してみましょう。
すぐに戦力になるという期待は抱かないほうが良いでしょう。どれだけ素質があったとしても、少し前までは学生にすぎません。社会がどのようなところかを知らない彼らにできることはたかが知れています。
社会人が「常識だろ」と思うようなことでも新人にとってはそうではないかもしれません。まずは時間をかけて1つ1つ教えるようにしましょう。ときには先輩のほうから声をかけてみることも重要です。
失敗をしたら叱るということは当然必要なことです。しかし、それと同じぐらい、成功したら褒めるということを実践してみましょう。新人であっても彼らなりの自尊心があり、指摘されてばかりではモチベーションが低下してしまうためです。
もしかしたら「褒めるところがない」というような新人もいるかもしれません。そのようなときは、以前指摘したところを改善できたといった内容からアプローチしてみると良いでしょう。どのようなときでも無理に嘘をついておだてることは厳禁です。
新人は雑草のように放っておけば勝手に育つものではありません。優秀でも、社会にマッチした思考が身についていないためです。いずれは自立すると言っても、それまでは1つずつていねいに教えていく必要があります。
そのためにも、業務の後にはかならずフィードバックすることが大切です。叱られたことを改善できるような相手なら、「次はこうして欲しい」と言うたびに目覚ましい成長が期待できます。
現在入ってくる新入社員は「ゆとり」もしくは「さとり」の世代だと言われています。
バブルの時代とは大きく環境で育った彼らに手を焼く方は多いでしょう。ある程度共通した傾向が見られるため、そこにフォーカスを当てて教育すると良いでしょう。
ゆとり・さとり世代は自分で考えることができず、指示待ち人間になってしまうことが多いようです。これはやる気がないわけでなく、「勝手なことをするな」と言われることを恐れてなってしまうとも言われています。
デスクの前でぼうっとしていたらこまめに声をかけてみると良いでしょう。また、「やることがなくなったら言うこと」と指示しておけばそのとおりに実践してくれるはずです。
今の新入社員はコミュニケーションが苦手だという傾向があります。そのため、会話をしても思うように話してくれませんし、飲み会もきっぱりと断れてしまいます。これはスマホが普及しSNSを使ったやり取りが主流になったことが原因だと言われています。
ここで大切なことは、相手に喋らせるのではなく、自分から話していくことです。これは自己開示と呼ばれるもので、「プライベートなことを話してくれるぐらい信頼されている」と思わせられます。飲み会などの改まった場を作らず、日々の空いた時間を使って少しずつ会話していきましょう。
新人教育もビジネスパーソンとしての立派なスキルです。とくに現在はゆとり・さとり世代が多いことで以前とは異なった教育方針が求められます。時代の流れに合わせた接し方を身につけることで、会社の成長にも貢献できるでしょう。