「コンテンツマーケティング」とは近年になって浸透してきた言葉です。
関連する職種は、単語のとおりマーケター。
他にも、ウェブに携わっている方ならぜひとも知っておきたいところです。
概要
コンテンツマーケティングとは、「適切で価値ある一貫したコンテンツを作って、それを伝達することによって行う、戦略的マーケティングの考え方」です。かなり簡略的に言うなら、ブログや動画などを作って配信することで、結果的に顧客を得るというもの。
しかし、単にコンテンツを作るだけでは顧客は得られません。マーケティング戦略に昇華させるためには、それ以上のことを考える必要があります。
巧みなコンテンツマーケティングによって売り上げを出した会社として、「ブレンドテック」社が有名です。
同社の創業者トーマス・ディクソン氏は、自社製品であるミキサーに電球や電話機などさまざまなものを入れて粉砕するという動画をYouTubeにアップしました。
日常で見るものが次々と粉々に砕かれる様子は意外と面白おかしく、動画の再生数は2億を突破。商品の売り上げが7倍にもなりました。
これは世界的にも稀に見る、コンテンツマーケティングで大成功したパターンです。自社製品を使った面白動画というコンテンツを配信することで視聴者を惹き付け、商品の購入にまでつなげたということです。
コンテンツマーケティングは、現在あるさまざまな用語と混同されがちです。以下はその例。似たものは多々ありますが、どれも明確に違う意味を持った言葉です。
広告とコンテンツマーケティングは、企業側のスタンスが違います。従来の方法であった前者は、一方的に情報を送り付けるもの。しかし、「こんなものは要らない!」という反発を生む危険性がありました。
それにたいして後者は、人々が「こんな情報が欲しいな」とインターネットで検索したところに、企業が「こんな情報がありますよ」と提供しています。このことから反発を生みにくく、スムーズに購入へと導くことができます。
ウェブ系の仕事をしている方なら、こちらのほうが馴染み深いかもしれません。2つの語句は手法としては非常に似通っていますが、対象が違います。
コンテンツSEOは検索エンジンを意識していますが、コンテンツマーケティングはそれ以外にも見込み客を強く意識しています。単にサイト閲覧を増やすだけでなく、その先にある購入にまでつなげようとする点もコンテンツマーケティングならではです。
コンテンツマーケティングは主にウェブ上で行われている、コンテンツを作ることで集客するということです。その手法や考え方には膨大な種類があり、1冊の本ができるほどです。
ぜひとも関連する業務を行っている方は勉強してみましょう。マーケティングの新たな奥深さを知ることができるはずです。