とくに他人に同調しがちな日本人はクリティカルシンキングが苦手だと言われています。
ビジネスパーソンとして活躍していくためには、ときには批判的な意見を出すことも必要となるでしょう。
概要
クリティカルシンキングは「懐疑的な考え方」と訳されます。ここでよく勘違いされることが、「他人の意見を否定するためのものなのか?」ということです。
実際にはかならずしもそうとはかぎりません。他人にたいしてだけでなく自分の意見にたいしても「本当にそうなのか?」と疑ってみることで、できるかぎりの最善策を導き出すことを目的としています。
物事を懐疑的に見るためには論理立った思考が必要です。順序立った反論でないと、それは単なる難癖にすぎないためです。けっして別々のものではないため、いっしょに習得していきましょう。
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物事をロジックに従って疑うことはしっかりとしたプロセスを踏むことで誰でもできるようになります。会議やニュースの内容など、さまざまなシチュエーションで実践してみましょう。
何をおこなうにも大切なことはゴールを決めておくことです。行き先がはっきりしていないと考えが見当はずれな方向に逸れてしまうためです。「何を達成させるために考えているのか」ということを決めておくことで、「どのように考えれば良いのか」という方法も明らかになるでしょう。
一見正しそうな主張にたいしても、「なぜそう考えたのか」「本当に正しいのか」とまずは疑ってみることが基本となります。
そのときのコツは、一般常識にとらわれないことです。もしかしたら「それが当然だ」と感じていることが単なる主観かもしれませんし、一般に当たり前とされている事実にも、もしかしたら僅かな穴があるかもしれないためです。
クリティカルシンキングで気をつけたいことがお互いの心持ちについてです。自分がヒートアップしてしまうと、聞いている側を不快にさせてしまう、論理性がなくなり説得力がなくなってしまうといったリスクがあります。
また、相手への配慮も忘れてはいけません。「お前は馬鹿か」というような人格を否定するような言葉は絶対にNGです。
より充実した思考のためには、ときには批判的な姿勢を取ることも重要です。そのためにも、上記のような内容を実践してクリティカルシンキングをマスターしましょう。