1度は名前を聞いたことがあるほどポピュラーな資格である「日商簿記検定」。
勉強することで、ビジネスを語る上で欠かせない必須知識を学ぶことができます。
会計分野に進む方だけでなく、あらゆる業種や業界で役に立つ資格だと言えるでしょう。
この資格の特徴や試験概要・勉強方法・注意点についてご紹介していきます。
「日商簿記検定」とは、商工会議所が主催しているビジネス系の公的資格です。この資格を取得する上で仕分け計算や帳簿管理・財務諸表の読み方など、会計関連の知識や実務能力の基礎を身に付けることができます。
そのため、会計分野に関わる職種やポジションの方はもちろん、営業職や企画職・総務職・事務職などでも日商簿記検定で学んだノウハウは役に立ちます。
また一定レベルの知能や理解力・実務能力があることの証にもなりますので、就職や転職でも比較的好感をもたれることの多い資格です。特に会計業界や金融業界・事務職への就職・転職には優遇されるケースが多いです。
なお日商簿記検定は3級・2級・1級で区分けされています。
3級 = 試験科目は商業簿記です。事務職などを目指す方向けの内容になります。
2級 = 試験科目は商業簿記と工業簿記です。大手企業の事務職や会計業界・金融業界を目指す方向けの内容になります。
1級 = 試験科目は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算になります。会計士や税理士・大手金融機関・大手会計事務所などを目指す方向けの内容です。
日商簿記検定の試験概要は以下の通りです。
特にありません、誰でも受験できます。
また初めて受験する方でも、1級を選択することが可能です。
3級・2級・1級いずれも筆記試験となります。計算問題が主体となり、試験中に電卓の使用が必須です。100点中70点以上獲得で合格となります。1級の場合は、各科目での正答率が40%以上です。
難易度は3級、2級については普通レベルです。1級は難関資格の部類に入ります。
3級・2級は独学も可能ですが、全くこれまで会計分野に関わってこなかった方は、資格試験を対策できる学校を利用するのがスムーズでしょう。
日商簿記検定の場合、独学でも資格の学校であっても知識だけでなく計算の慣れが不可欠です。テキストを読むだけでなく電卓計算を反復練習で身体に覚えさせて、解答スピードと正確さを上げることが突破口になります。
日商簿記検定は、初めから1級の受験を選択することも可能です。ただし試験内容は3級で学ぶ商業簿記、2級で学ぶ工業簿記など前段となる級のものが前提となっています。基本的には3級から順に受験していくことをおすすめします。ただし高校や大学などで、会計に関連する勉強をされていた方は2級から受験する方もいます。
日商簿記検定は企業で働く上での実務能力の幅を広げられますし、就職や転職でもプラスの評価に繋がりやすい資格です。合格には地道な努力が必要となりますが、自分の付加価値を上げたい方は、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。