U.S.CPA受験など、資格取得やスクール入学の試験などでは、たまにコンピュータ試験が取り入れられることがあります。
通常のペーパーテストとは勝手が違うため、しっかりと対策してから臨みたいところです。
概要
コンピュータ試験は各席にパソコンが設置されており、端末を操作することで問題を解いていくものです。この席は不正防止のためにブースで区切られていることもあります。もちろん、ブラウザを開いて情報を集めることはできません。
U.S.CPAでは2004年にコンピュータ試験が導入されました。全国の企業でも、選考の一環としてこのような試験を受けさせることがあります。
このシステムにより、ペーパーテストとくらべて採点が非常に容易になりました。大量の受験者がいても、ほとんどリアルタイムで合否が判定されます。場所によっては受験直後に結果が発表されることも。
また、受験者にとっても日程や場所をフレキシブルに決められるというメリットがあります。かならずしも一箇所に集まる必要がなく、コンピュータ試験を受け付けている全国の施設に行けば良いためです。
基本的には、端末に表示された問題を読み、回答を入力していくという流れになります。この具体的な部分についてはU.S.CPAなど「何を受けているか」によって変わります。公平性を保つために、会場ごとに対応が変わるということはありません。
だいたいの試験で共通していることは、以下のとおりです。
たとえば数学的な要素が絡むものは、メモ用紙に計算して結果だけを端末に入力することが多いようです。
電卓やExcelなど。科目によって、必要となるツールは端末上で使えるようになっています。受験時に困らないよう、あらかじめ使い慣れておくと良いでしょう。
実は、受験者によって異なる問題が出されることがあります。就活などでもっとも多いものは、相手のレベルに応じて難易度が変わるということ。
「できが良かったな」と思っても、実は「この受験者はレベルが低い」と見なされて低い問題しか出してもらえなかっただけかもしれないため、結果が出るまでは安心できません。
他にも、資格試験では得意・苦手分野を分析するために、出題分野を調整するということがあります。これはヤマ張り防止にもなっています。そのため、コンピュータ試験を受ける時は網羅的な知識が必要とされるでしょう。
従来のペーパーテストをコンピュータ試験に置き換えるという、いわゆる「CBT化」を推し進めている企業は以下のようなものがあります。
コンピュータ試験を専門に行っている団体で、株式会社イー・コミュニケーションズが運営しています。
CBT化を資格だけでなく、社内試験などにも活用させようとしている会社です。
今後、コンピュータ試験はますます増えるでしょう。慣れていなければ本番になって思わぬミスをしてしまうかもしれません。それを防ぐためにも、テスト前にはある程度の練習をしておきたいですね。