「自己分析」というと、新卒の就職活動時に行うものと思われがちです。ですが、転職活動時にも自己分析は必要不可欠な手順となります。
では転職時の自己分析は、どういった観点で行えば良いのでしょうか。今回は、転職時における自己分析のポイントをご紹介してきます。
まずは、自己分析の良くないパターンについてご紹介します。
例えば「営業成績が部署内でトップだから、営業やコミュニケーションを重視した仕事が向いている」「何百人のスタッフのマネジメントを担当した実績があるので、マネジメントや管理の仕事が向いている」といったものです。
こうした「結果」をベースにした自己分析は、本来の自分が見えてきません。また自身の秘めた可能性までも狭めてしまうことに繋がります。
したがって、これまでの結果や功績などを一度クリアにし、本来の自分と再び向き合う必要があるのです。特に、今の仕事内容や将来やりたい事に迷って転職を検討されている方であれば尚更です。
ではどのように自己分析していくかですが、一つの視点として「モチベーション」が挙げられます。モチベーションというのは仕事の意欲に繋がります。この点をよく見極める事が大切です。
これまでの仕事を通じてどういった仕事をした時に、モチベーションの高揚を感じたかを見返してみてください。加えるなら「どういった時にモチベーションが下がったか」「どんな仕事に嫌気を感じたか」を振り返ってみてください。
頭に思い浮かべるだけでなくノートやパソコンに文字として書きだしていくと、後々まとめることができるのでオススメです。
なお、モチベーションが上がって結果も付いてきていたのであれば、その仕事があなたの適職である可能性が高いです。
例としては「人と話すのが好きで営業中にモチベーションが上がる、その上で成績も部署内でトップ」というのであれば営業職が適職である可能性が高いです。
人の性格というのはなかなか変わるものではなく、仕事に慣れ年齢を重ねる毎に、いずれ本来の性格が顔を出してくる事もあります。このため、既卒の転職者の場合であっても、以前の自分を見返してみることも大切です。
幼少期や学生時代・新入社員時代などを思い返し、以前の自分の目線で「どんな仕事をしたかったのか」「仕事に何を求めているか」「モチベーションが上がるときはいつか」「自分の強みや弱みは何か」などを今一度考えてみてください。
また単に昔の自分に立ち戻るだけでなく、昔と今の価値観や考えを“比較”しながら自己分析していく事が大切です。
「自分が将来どうなりたいのか」「将来どのように生きてきたいのか」といった目標や願望も自我の一つとなりますので、これをはっきりとさせるのも自己分析の一つとなります。
とにかく高額な給料を稼ぎたい・自分の向いている仕事をしたい・仕事内容より安定を重視したいといった自分自身の持つ目標や願望を今一度整理してみてください。
目標や願望が明確になれば転職先選びもし易くなり、理想の職場に採用される可能性も高まります。
転職は人生の一つの節目です。より良い転職とするためにも、自己分析は今一度自分を見返す絶好の機会になります。
しっかりと振り返って、ご自身の良い未来に繋がるはずです。転職を検討されている方は、しっかりと自己分析を行うことをお勧めします。