ある日突然、「Excelが重くなった」という経験をした方は多いでしょう。
放っておいては作業効率に問題が出てきます。
以下から原因を見付けだして改善していきましょう。
概要
通常、白紙のExcelファイルは数KB程の小さなものですが、作業を繰り返す内に数十MBと膨れ上がることがあります。このようなケースでは、ファイルを分散させるなどして1つ1つのデータ量を減らすことが有効です。
また、それ以外にも以下のように意図せずデータ量が増えてしまっていることがあります。
たとえばスペースや「.」などでは気付かず放っておきがちです。通常の操作ではならない現象ですが、マクロを使っている場合は何らかの処理で入ってしまいがちです。
シート内に見えない図形やテキストボックスが溜まっていないかよく確認しましょう。これらはセルの削除をしても消えずに残るため厄介です。その状態で何度もコピペすることで、オートシェイプが大量に溜まってしまいます。
これは意外と多くの方が経験しており、人によっては「図形が数万溜まっていた」ということも。F5キーのジャンプ機能でオブジェクトを一括選択できるため、まとめて消してしまいましょう。
数式は読み込み時間を増やす原因になります。本当に必要かをよく考えて、場合によっては値を直接入力するようにしましょう。
Excel上で縮小やトリミングをして「軽くした」と思っても、データ上は元の画像をしっかり保持しているため効果がありません。「書式」タブから「図の圧縮」を選択することで初めて容量を削減できます。
また、画像はコピー&ペーストで貼り付けると容量が大きくなります。そのため、メニューの「図」から挿入するようにしましょう。
ふとした拍子にソフトウェア自体が壊れてしまうことがあります。「何も弄っていないのに、ある日突然重くなった!」「新しいソフトをインストールした、アップデートがあった」などの時はこの線が濃厚です。
これはローカルにあるxlbやqatという拡張子のファイルをリネームすることで解決します。OSによって保存場所が異なるため、Googleで「Excel 設定ファイル」などのワードで検索して正確な位置を調べましょう。
メモリやCPUが不足している時はどうしても動作が遅くなってしまいます。不要なアプリケーションを閉じ、Windows Aeroをオフにすることで多少は改善できます。しかし、効果はたかが知れているため、結局は新しくパソコンを買い換えることが1番です。
Excelが重いことには何らかの原因があります。突然フリーズして作業が中断されることがないよう、上記を参考に早めに解決してしまいましょう。