管理職に必要なスキル4つ。【戦略的視点編】

管理職はフィーリングでは務まりません。何事にたいしても、客観的な説得力を持たせることが必要です。

そのためにまず大切なことが、戦略を立てることです。

一口に戦略と言っても、どのように立てるものかピンとこない方が多いかもしれません。

組織によって独特のフレームワークを築いていることもありますが、一般的には以下のように3つの軸で成り立っています。

何のために戦略を立てるかという「ビジョン」

企業内の行動はあらゆるものに目的が存在します。

1つ1つにたいして「それをすることによって、どのようになりたいのか」というビジョンを明確にすることは必須です。

それ以外にも、以下のような要素を検討する必要があるでしょう。

ビジョンが明確に示されているか

管理職なら特に、自分の頭の中で完結していないか気を付けましょう。どのようなモチベーションで取り組むのかは、関わっている全員が共有しなければなりません。

策定にどれだけ社員が関わっているか

ビジョンが独りよがりだと、部下は付いてきません。策定したものにどれだけ社員が関わっているかも大切です。

策定に際してどれだけ分析と情報収集を行ったか

「何となく」で策定するビジョンに価値はありません。分析と情報収集を行い、客観的視点に基づいて決めます。

ビジョン同士の衝突が起きてはいないか

他の部署や会社、国などが抱いているビジョンと衝突が起きる内容では、実現は難しくなります。

どの課題にたいして取り組むのかという「イシュー」

会社にはクリアすべき課題がたくさんあります。しかし、全部に手を付けていては運営が成り立ちません。「今はどれについてアプローチすべきなのか」というイシューが重要になります。

優先度順位付けの仕組みは確立されているか

曖昧な根拠でイシューを決めるのはNGです。明確な根拠とプロセスで設定する必要があります。

どのように取り組んでいくのかという「メカニズム」

戦略を立てても、実現できなければ意味はありません。机上の空論にならないよう実践可能な仕組み、つまりはメカニズムを組み立てる必要があります。

明確なメカニズムが作られているか

どのように取り組むのかという問いにたいして「頑張る」と答える戦略は無価値です。明確な手順を踏んで実現できるものこそ意味があります。

メカニズムは実現可能か

戦略が「絵に描いた餅」で終わることがよくあります。実践するための工数は十分か、設備は足りているかなどを考え、理想論で終わることがないようにします。

費用対効果はどれぐらいか

多大なコストを掛けて効果があまりなかったら、やらないほうがマシかもしれません。どれだけの効果が見込めるのかは、事前にしっかり分析する必要があります。

管理職には戦略的視点が大切です。これは前線で働いていた時には意識していない部分です。どのような業務にたいしても、「ビジョン」「イシュー」「メカニズム」の3つの軸を中心に考えていくことを心掛けましょう。

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