「仕事と私どっちが大事なの」とはドラマなどでよく使われていた言葉です。
今このようなことを言う人はほとんどいませんが、そのように考えさせた時点で一流のビジネスパーソンには程遠いと言って良いでしょう。
できる方ほど、家族とのかかわりを大切にしています。家庭なくしてビジネスの、ひいては人生の成功はあり得ないからです。
仕事で疲れていると、食卓などでつい「上司が……」などと口走ってしまいがちです。しかし、家族に仕事の話をすることはあまりおすすめできません。その内容のほとんどがネガティブなものばかりだからです。
話す内容としてもっとも多いものが愚痴や悪口です。しかし、それを聞かされて良い気分になる人はいません。また、子どもがそれを聞いていたら、教育上悪影響も出ます。次に多いものが、何かしらの自慢話。これもやはり聞いていて良いものではありません。
なかには、業務的に突っ込んだ話をする方もいます。しかし、自分が気持ち良く話していても、相手からすれば専門的な話は何を言っているのか分からずストレスです。
また、社外秘の情報を口走ってしまう恐れもあります。些細であっても、安易に情報を漏洩させる人はできるビジネスパーソンとは呼べませんね。
このように、仕事の話のほとんどが家庭に悪影響です。唯一プラスに働くのは「昇進した」などのポジティブな内容だけ。しかし、それを話題に出せる時は滅多にないでしょう。
「休日ぐらいはゆっくりしていたい」とダラダラしていたら、奥さんや子どもに文句を言われるということはよくあることです。しかし、平日にどれだけ一生懸命働いていても、家族は休日の姿しか見ることができません。
「ぐうたらな父」というレッテルを貼られないためにも、家にいる時でもハキハキと動くようにしましょう。家事や外出なども、自分から積極的に行っていきたいところです。
このような過ごし方は一見大変かもしれませんが、疲れを取るという意味でも意外と有効です。人は休みすぎるとかえって疲れが溜まってしまうもの。「仕事も遊びも激しく」という過ごし方が一流のビジネスパーソンの基本です。
仕事で上司からの指示には即座に応えても、家族からの要望にはなかなか応えないという方は多いはず。このような緩急は家族からの評価が落ちる他、仕事のリズムを崩す原因になります。
できるビジネスパーソンは家族の要望にも1秒で行動します。仕事や家庭にかかわらず、「何かお願いされたらそうする」ということが当たり前になっているためです。彼らにとっては、要望に応えることは苦にすら感じていないでしょう。
家で「自分が稼いでやってるんだ」という態度でいては、ビジネスパーソンとして二流のままです。仕事で成功し、人生を幸福にしたいなら、会社だけでなく奥さんや子どもにもお金以外で貢献してみましょう。