お金や時間を掛けてジムに行ったり、ジョギングをしたりしなくても健康を維持できる方法があります。それが「逆立ち」。小中学校の体育で習ったことがあるかもしれません。両腕だけで立つ、いわゆる二点倒立ができなくても、十分な効果が期待できます。
概要
逆立ちは男女共におすすめできるエクササイズです。もっとも大きな効果はリフレッシュ作用、これは身体の筋肉を使う他、重力によって脳に血液が集まることが要因です。他にも、以下のようにさまざまなメリットが挙げられます。
重力によって副腎に血液が流れ、エンドルフィンという多幸感をもたらす物質が分泌されるようになります。
全身に力を入れる逆立ちは、解いた瞬間に筋肉の緊張がほぐれるという作用があります。これにより、睡眠の質が上がり疲れが取れやすくなります。
下半身に溜まった体液が上半身に流れることで、むくみがなくなります。特に夕方いつも悩んでいる女性に嬉しい作用です。
逆立ちは腕だけでなく、腹筋や腰回りなどの筋肉も使う運動です。これらが鍛えられることで代謝がアップし、脂肪が燃えやすくなります。また、ぜんどう運動が活発になり便秘も解消されます。
重力で頭皮の血行が良くなることで栄養素が行き渡り、薄毛の改善が期待できます。このことから、中年の男性にもおすすめできるエクササイズです。
逆立ちはそこまで長時間行う必要はありません。最初なら30秒程度、慣れても1分ぐらいで十分効果があります。これを朝と晩に1回ずつ行うぐらいがベストです。
また、「逆立ちなんてできない」という方も多いはず。かならずしも、両腕だけで体制を維持する二点倒立にする必要はありません。頭でも支える三点倒立でも良いですし、壁を使って背中から下だけを持ち上げる「肩立ち」でもOKです。
逆立ちは大きな効果が期待できる一方で、やり方を間違えると健康に害を与える可能性もあります。
まず注意したいことがやり過ぎです。頭に血が上ると頭痛などを引き起こす恐れがあります。
上記のように数十秒でも十分効果があるため、かならず長時間は避けましょう。
また、体調次第では運動を避けたほうが良い場合もあります。まず、背中や肩、首などを痛めている場合は悪化する恐れがあるため避けましょう。これは頭痛も同様です。
また、高血圧や狭心症など心臓に負担を掛けている方も、思わぬ事故を引き起こす危険性があるためNGです。女性の場合、生理や妊娠などの期間は控えましょう。
仕事が忙しくてイライラが募り、それでもジムに行く時間が取れないという方は多いはず。
そのような方は逆立ちによるリフレッシュ法が便利です。ストレスが解消されるだけでなく、美容面でも大きな効果が期待できます。
一方で健康被害を招く恐れもありますから、かならず健康な状態でのみ行い、短時間に留めるようにしましょう。