独立?組織?公認会計士の選択肢

公認会計士は、独立するか組織に属するかで業務内容やライフスタイルが大きく変わります。

将来的にどちらを選ぶかは、しっかり決めておきたいところです。

もっとも忙しく、社会で大活躍できる監査法人

公認会計士の就職先として圧倒的な人気を誇るものが監査法人です。

特に「有限責任あずさ監査法人」を始めとする「BIG4」は、英語力など高いスキルを求められる代わりに、グローバルな企業とも関わりを持てて、収入も相当なものです。

ただし、最近ではBIG4に定年までいることは少なくなっており、十分実務経験を積んだ上で別の場所に腰を落ち着かせるということも多いようです。

また、監査法人はBIG4だけではありません。中堅や中小の組織も多数存在します。若手の内から多種多様な業務を任せられるチャンスに恵まれているものの、給与はそこまで高くはありません。

監査法人で勤める場合にかならず覚えておきたいものが、激務だということ。本決算のある4月前後は大量の仕事があり、何日も徹夜しなければならない状態になります。一方で、1度失敗したら以降仕事がもらえなくなるという緊張感も付きまといます。

このようなピリピリとした環境でも働いていけるだけのバイタリティは必須です。

公認会計士にとらわれない業務が行える一般企業

一般的な企業に属する場合、主に税務関係の仕事を任されます。しかし、ジョブローテーションがある場所も多く、それ以外の部署に配属されることもたびたびです。「会計士として働きたい」という方にとって部署異動は大きなストレスになるでしょう。

また、グローバルな会社では、海外本社へのレポーティングなど英語力が求められます。スキルを十分に養っていれば、特別プロジェクトにアサインされるなどの刺激も得られるでしょう。

基本的に監査法人ほど激務にはなりにくく、また独立するほど不安定にはなりません。一般的なビジネスパーソンのような、安定したライフスタイルを築きたい方におすすめです。

ただし、これらも属する企業によって大きく変わるため、就職先は慎重に吟味する必要があります。

独立はもっとも難しく、自分らしく仕事できるキャリアステップ

多くの方が1度は考えるものが独立です。公認会計士を取得してすぐに独立できるわけではありません。最低でも数年の実務経験は必要です。それ以上は「十分な経験が積んでから」か「勢いがある内に」かは人それぞれです。

営業活動や経営なども行っていかなければならないため、圧倒的に難易度が高いと言えるでしょう。すべてが自己責任という点も適正が求められます。しかし、一方で以下のように多数のメリットがあるキャリアステップとも言えます。

・好きなタイミングで仕事、休暇が取れるなど、ライフスタイルの自由度が高い
・通勤時間がなくなることで、生産性が上がる、生活にゆとりができる
・仕事や人間関係をある程度自由に選べる

公認会計士のキャリアステップは多岐に渡ります。もっとも多くの方が悩む点が、「監査法人で勤めるか、独立するか」でしょう。

少なくとも、最初の数年は現場で経験を積む必要があります。それ以降は、自分が思い描くライフスタイルと適正によって判断していきましょう。「どちらも大変そうだ」と思うなら一般企業に勤めることも十分にアリです。

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