身体を休めることができても、頭を休めることは難しいとされています。
脳はだらだら過ごしている時でも勝手に使われて疲れてしまうためです。そのため、脳を空っぽにして疲労を取る方法が求められます。その最高の休息法が「瞑想」です。
概要
瞑想と聞くと、多くの方がイスラム教徒か仏教徒が行っている様子を思い浮かべるでしょう。しかし、ここで指すものはけっして宗教的な意味合いを含んではいません。
いわゆる「脳のメンテナンス」と言ったもので、以下のような世界中の有名人たちが実践しているものです。もちろん、これらはほんの一例です。
・Apple社の創業者 スティーブ・ジョブズ
・Microsoft社の創業者 ビル・ゲイツ
・プロ野球選手 イチロー
・ロックバンド ビートルズ
「全身に気が満ちて」「世界が開けて」など、スピリチュアルな感覚を説く方はたくさんいますが、そのような言葉では納得できない方が多いはず。しかし、ワシントン大学の臨床研究によって、瞑想の実用性が証明されています。
その効果は、ストレス軽減や集中力向上、記憶力アップなど。このような作用が現れるまでの期間は始めてからだいたい8週間ほどのようです。
宗教が絡むと瞑想にもさまざまな流派が現れますが、脳のメンテナンスを目的にするなら気にする必要はありません。以下のような基本的なルールさえ守れば、どのようなやり方でも効果を得られるでしょう。
瞑想は座って行うものですが、とにかく背筋を伸ばすことが大切だとされています。それさえ守れば胡坐でなくても、あぐらや椅子に座った状態でも問題ありません。
座禅では両手を重ねて親指同士を付ける「法界定印」、ヨガでは親指と人差し指で輪を作る「チンムドラー」などを使いますが、流派にとらわれることはありません。
ただし、持て余して手を遊ばせてしまわないよう、どれか適当な形を決めて固定してしまったほうが良いでしょう。
呼吸は長いほうが良いとされています。しかし、無理をするのはNGです。息を吐き切ったら、自然と肺に空気が入ってくるという感覚を掴みましょう。
瞑想は何も考えず、脳を空っぽにすることが大切です。しかし、じっとしているとどうしても「あの仕事やらなきゃ」などと雑念が入りがち。
宗教によってはマントラを唱えることもありますが、それ以外でおすすめの方法は自分の呼吸に意識を向けること。「余計なことを考えているな」と実感したら、すぐに思考を「吸って、吐いて、吸って」というものに変えましょう。
瞑想は毎日続けることが大切です。座禅などは1回に数時間続けるようですが、それでは挫折してしまうはず。最初は5分からスタートして、10分、15分と少しずつ時間を増やしていくと良いでしょう。
世界中の有名人が実践している瞑想。日々のパフォーマンスを上げるためにも、毎日少しずつで良いから取り入れたいものです。