なぜいま、MBAなのか

近年、MBAを取得する方が増えています。これはけっして社会人だけでなく、学生にも言える話です。

ここ数年になって注目を浴びるようになった理由として、次のようなものが考えられます。

MBAは経営層だけでなく現場でも使える資格

経営学修士という名前から、MBAは「幹部候補や起業を目指している人間が取るものだ」と考えられがちです。しかし、本来はそれ以外に現場の最前線で働いている方でも役立つ知識が盛りだくさんの資格です。

たとえば、もっとも身近なものとしてOJTがあります。職場の上司や先輩が教えてくれる仕事内容は、かならずしも体系的で理解しやすいものとはかぎりません。

MBAの知識があれば、それを整理してより分かりやすいものに変えることができます。

これは自分で仕事の理解を深めることはもちろん、部下を持った時により分かりやすく指導して、全体のパフォーマンスを引き上げることにも役立つでしょう。

MBAで身に付けた知識を活かせる場は、けっしてOJTだけではありません。入社し立てから幹部に昇格するまで、ありとあらゆる場面で役に立つケースが出てきます。

歯車として使い捨てられないために、自分で稼げる力を養う

かつての日本は、1度就職したら定年まで働き続ける終身雇用制度が当たり前でした。しかし、今は違います。1つの会社で一生懸命働いていても、ある日突然首を切られてしまうことだって少なくありません。

もしこのような事態になってしまえば、人によってはおしまいです。業務知識だけがあってもその内容は他の会社ではまったく必要がないものばかり。転職がうまくいかず、行く先は真っ暗でしかありません。

このように会社の歯車として都合良く使い潰されないように、自分で稼げる力を養っておくことが重要です。その方法はさまざま、専門的な技術を持っているなら、それをとことん突き詰めるということもアリでしょう。

そのような選択肢の1つとして挙げられるものがMBAです。人、もの、お金に関するありとあらゆる内容を学ぶことで、社会で生き残るための汎用的なスキルを養うことができます。

会社に切り捨てられないためのさまざまな能力を身に付ける

会社に切り捨てられても生き延びられるだけの実力を付けるという意味でMBAは役にたちますが、そもそも切り捨てられないようにするという意味でも有効です。

経営者としての資質を持った人材は、どこに行っても重宝されます。たとえ「幹部になりたい」という野心がなくても、現場おいて俯瞰視点で物事を見ることができ、効率的で的確な業務を行えるためです。

 

部下を指導する、自身を分析する、業界の全体像を把握するなど他の技術も、貴重な人材価値につながることでしょう。

MBAで学べることは、けっして経営層だけが使うものではありません。それこそ入社し立ての下っ端時代から使えることがたくさんあります。

特に、現在の業績に不満を抱いている、自分の将来が不安だという方は取得を目指してみると良いでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう