「言霊」という単語があるように、人が口にする言葉にはある種の力があります。
たとえば、「自分は能力がないから」などと予防線を張っている方は、本当に能力も大したことがありません。
反対に、できるビジネスパーソンは、自分のパフォーマンスを最大限に引き上げる口癖を持っています。
概要
一流のビジネスパーソンは自分に自信を持っています。多少無茶な難題を押し付けられても、部下や自分に「できる」と言い聞かせて、モチベーションを高めています。
特に最近のさとり世代はすぐ「無理だよ」と口にする嫌いがあります。それでは、本来できるはずだったものも本当に無理なものになってしまいます。
「できる」という口癖は、自分を奮い立たせてチャレンジ精神を湧き上がらせるための言葉です。
納期が近い時、何か失敗をした時など、多くの方が「まずい」「やばい」など言ってしまいがちです。しかし、世界中で活躍しているビジネスパーソンほど、反対に「大丈夫」だと言います。そして、その後に「死にはしない」と付け足します。
人はニュートラルな状態では自然とネガティブな考えに移ろいやすいと言われています。そのため、ちょっとのピンチでも大きな不安や絶望に駆られることがあります。これは仕方がないことです。
しかし、そこでネガティブな心を放置するのではなく、意識的にポジティブに持っていくことが大切です。そのためにも、「大丈夫」という言葉は強い力を持っています。
周りに優秀な人がいたら、多くの方が嫉妬の念を抱くでしょう。しかし、僻みは敵を生んで、巡り巡って自分に跳ね返ってきます。
成功するためには、いかに味方を多く作っておくかも大切です。ビジネスは独りでは成立しないからです。そこで、できるビジネスパーソンは何かあればすかさず「すごい」と言って相手を賞賛します。
特に、「あの人すごいね」「いや、別にあの人はそんな大したことないよ」という返しをしてしまっている方は注意。あなたが自分で思っている以上に、多くの敵を生んでしまっているかもしれません。
日本人は何かと「済みません」と謝る悪癖があると言われています。これは謝罪というネガティブな言葉です。
「ありがとう」というお礼の言葉のほうが、聞いている相手も気持ちが良いでしょう。そして、この積み重ねで良好な人間関係を築いている人ほど、周囲からたくさんのビジネスの機会が提供されています。
ふとした時に出てしまう口癖で、その人の能力が分かります。言葉はその人の人格を表すからです。反対に、口癖によって人格を矯正することも可能です。
仕事で成果が出せず、人間関係にも恵まれていないという方は、ぜひともできるビジネスパーソンの口癖を真似てみましょう。最初は意識的に口にしていても、いつしか自然と言えるようになるでしょう。