MBAで学べる大切なものの1つに「伝える力」があります。
これは単にコミュニケーション能力だという話ではありません。
マネジメント層なら会社の運命すら左右しかねない、リーダーシップにもつながる大切なスキルです。
元来、日本は会社やプロジェクトといったチーム単位で成果を上げるという考え方を持っており、それが今も根付いています。そのため、個々の能力を重視する欧米とくらべて、リーダーシップの教育が遅れていると言われています。
しかし、グローバル化した現代では、そのような従来のスタイルでは企業の存続が難しくなっています。今を生き残るためには、マネジメント層が強い統率力をもって部下を引っ張っていくことが必要です。また、現場でも働く社員もみずから問題を解決していく主体性が求められています。
マネジメント層にリーダーシップが大切だとはよく言われることですが、具体的には明確なビジョンを抱き、それを伝えることだとされています。
社員のモチベーションには「自分自身が何のためにいるのか」という意義が必要になるためです。
ビジョンの共有がうまくいくことで、社員が同じ方向に向かって業務をおこなうようになります。
それに合わせた意見交換も活発におこなわれるようになり、事業全体の活性化が期待できます。
会社のビジョンは単に発信しただけでは大きな効果が見込めません。これは難解なことであり、かならずしも社員がすべて理解できるとはかぎらないためです。共感してもらえるプレゼンテーションをおこなうためには、相手への理解や反応に応じたアクション、分かりやすいチャートなどさまざまな技術が必要となります。
これらを統括したものが伝える力です。MBAでは、実践を通じて心に刺さるプレゼンテーションの方法が学べます。マネジメント層だけでなく、最前線で戦う方にも役に立つスキルです。
MBAでは伝える力が学べます。これは単に会話するだけでなく、相手を理解したり分かりやすいチャートを作ったりなどさまざまな技術が求められます。グローバル化にともなってリーダーシップが重要となる近年では、社員とビジョンを共有して業務を活性させるために必要となるスキルでしょう。